Shangri-La

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遊戯王 新制限ならびにルール変更に関する諸考察

帝です。

2011年3月施行の制限リストが発表された先週末でしたが、週明けには「モンスター・カードにおけるプレイ成功時の起動効果の使用宣言」に関するルール変更が発表されるなど、エラッタの連続が話題を呼んでいますが、それについて書いていこうと思います。
ふわっと思いついた事を簡単に書くので、雑な部分が若干ありますがご理解頂ければ幸いです。

■新制限
まずは枚数について考えてみました。
禁止:-1×3種類-2枚で-5枚
制限:-2×3種類-1×2種類で-8枚
準(笑):-1×5種類+1×4種類で-1枚
解除:+1×7種類で+7枚
合計で、-7枚。
前環境と比べて、枚数としては7枚、種類としては3種類減っています。
ここから話を掘り下げていきます。

◇禁止復帰枠ゼロ枚。
今回は禁止カードが増えただけのエラッタでした。



使って良い範囲に入っていない以上は禁止カードは「新しいカード」とみなされます。
今回禁止カードが戻っていないという事は、新しいカードが実質増えていないという事となります。
よって、次の3月環境で使うカードは(少なくとも序盤は)今の環境と同じ内容です。
次の新弾が出るまでは、結局は現環境の延長で、お世辞にもそれは「新」環境とは言えません。
使い道が限定的過ぎる制限解除カードの枚数でカードが増えていると錯覚を与えてお茶を濁しているので、今回の改訂は自分の中で余計に印象が悪いです。

かと言って禁止カードが戻れば今の環境が改善されるかと言われれば、そんな事はないと思っています。
前回の新弾Extreme Victoryから収穫が何もなかった、という皮肉も込めて。




◇戦闘関係の大幅な規制
戦闘フェイズにアドバンテージを取るカード。
そして、使った時点では1:1交換ないしはアドバンテージは取れていないのだけれど、以降、盤面を作っていくにあたり比較的自分に有利になる状況を作ってくれて、結局それは、枚数ではなく別の観点からアドバンテージに変わるであろうカード。
後者はまさに期待効用が高いカードと言えますが、これらは軒並み規制がかかりました。
私はこれらのカードを「戦闘(バトル)枠」と呼んでいたのですが、《ゴヨウ・ガーディアン/Goyo Guardian》、《月の書/Book of Moon》、《オネスト/Honest》、《BF-月影のカルート/Blackwing - Kalut the Moon Shadow》が当て嵌ります。
戦闘枠が操作されてしまうと、相対的にメインフェイズ中に動けるカードは戦闘フェイズに入るまでにがっつりとアドバンテージが稼げる動きをすれば良いだけになるので、メインフェイズに動くカードやデッキは相対的に強化される事が予想できます。
先ほどの「戦闘枠」に対し、自分はこれを「配備枠」と呼んでます。
カードであれば《ナチュル・ビースト/Naturia Beast》、《氷結界の龍 ブリューナク/Brionac, Dragon of the Ice Barrier》、《氷結界の龍 トリシューラ/Trishula, Dragon of the Ice Barrier》や《真六武衆-シエン/Legendary Six Samurai - Shi En》。
デッキであれば「六武衆」、「天使」、「デブリダンディ」…ちょっと前であれば「インフェルニティ」ですね。
メインフェイズ中に強烈な効果を発揮するカードを連打するデッキ達は前以上に扱いやすくなると思われます。 シンクロを阻害するなどしてメインフェイズに介入してくる月書や警告が減少したのも配備枠にとっては追い風です。
要するに、シエンは超強いという事ですね。


◇二枚制限(大爆笑)
もう準制限っていう日本語見るだけでその意味の無さに私は尋常じゃなくイライラするんですが、カード自体が使える事に変わりはないのでカードパワーに影響は無いです。
何枚あっても変わりません。
最大の争点は、そのカードを引けるか否か…。
つまり、変動してしまった確率にいかに干渉できるか、が課題となってきます。
デッキの根幹を成すキーカードの引く確率が自然と下がってしまうため、BFと墓守には影響があるかと思われます。
一枚以上引いている(高い確率が保証されている)必要がある前者群に対し、天使は、《大天使クリスティア/Archlord Kristya》が凄まじいパワーカードであり一枚でも引けていれば良い為、特に影響は無いかと思います。
また、天使は安定したドローソースを内臓しているデッキである為、空いた枠に新しいカードを入れればそのカードを引きやすい構築に仕上げられる為、よりデッキが強化される可能性は十二分にあります。
具体例で言えば、代行儀式天使が当てはまるでしょうか。
ただ、だからといって「勝てるデッキになる」かどうかは別の話です。
カードに書かれている事は100点満点中120点で申し分なく安定もしてはいるのですが、それを許してくれない環境が背景にあり、"強いけれど勝つのが難しいデッキ"から未だ脱却が図れていません。そこは構築で補っていきたいですね。

巨大化とオーバーなんとかは見なかった事にします。

◇総評
櫃「水増しするからおk」

この一言に尽きます。
今後ずっとカードプールが膨張していく以上は、カードを規制しても意味はありません。そうなると、たとえば先攻ドローを廃止するなど、ルールに干渉しない限り、遊戯王は悪化の一途を辿るのみです。


□個人的な見解
《大寒波/Cold Wave》、《デブリ・ドラゴン/Debris Dragon》、《ゴヨウ・ガーディアン/Goyo Guardian》等を鑑みて、それらが行っていた仕事や役割は何であったか考え直しました。
《大寒波/Cold Wave》や《デブリ・ドラゴン/Debris Dragon》をプレイしたり、《ゴヨウ・ガーディアン/Goyo Guardian》が通る場面というのは、既に出来上がった場をリセットさせるのが最たる目的でした。
いわゆる「必殺技」と言えますね。
その足がかりや、相手のアクションに対する切り返しの手段が激減してしまった事が見て取れます。そのようにして必殺技が軒並み減ったので、特定の状況で誘発する効果や自分から能動的に能力を駆使していける、いわば"システムモンスター"は先ほどにも述べた通り、相対的に強くなるとは思います。
例えるなら、追加の《スターダスト・ドラゴン/Stardust Dragon》なんかは普通のデッキでも割と見かけるようになるかもしれませんね。あくまで予想の範疇を出ませんが。

ただ配備枠は《真六武衆-シエン/Legendary Six Samurai - Shi En》にせよ《ナチュル・ビースト/Naturia Beast》にせよ、軒並み戦闘力に関して頭一個抜けてる連中がいません。(《ゴヨウ・ガーディアン/Goyo Guardian》のATK2800がレベルの割に破格過ぎた、というのもありますが。)
基本的にシステムモンスターは能力が強いが故に、2500という攻撃力を上回っているものがありません。そこで、たとえば《氷結界の龍 トリシューラ/Trishula, Dragon of the Ice Barrier》が通ったとしたら、その時点でアドバンテージが取られるだけでなく、2700というATKが高過ぎて突破し辛くなるのではないかと考えました。



打点に関して言えばシンクロモンスターにおいては3300の攻撃力を持つ《A・O・J ディサイシブ・アームズ/Ally of Justice Decisive》一択だと私は思っているので、10レベルを目指せるデッキなら挿しておいても良いんじゃないかなー、とぼんやり考えました。
環境次第では《メンタルスフィア・デーモン/Thought Ruler Archfiend》を優先したい自分ですが…。
打点以外を考慮するなら《ナチュル・パルキオン/Naturia Balkion》も面白そうです。

《月の書/Book of Moon》は、最近では一本挿しの構築が割とアツかったので特に気にしてはいません。一枚であるという事は、《神の警告/Solemn Warning》の三枚目に相当する事になります。また、《盗賊の七つ道具/Seven Tools of the Bandit》をはじめ罠対策は環境に多くありますが、魔法カードは罠対策を回避できるという強みがあります。枚数が減ったからこそ、引く確率と引き換えに奇襲性が増していました。加えて、《月の書/Book of Moon》自体はアドバンテージが取れないカードですから、デッキ全体が損失するアドバンテージ量を抑える事ができてよりデッキが強化されていたと言えます。
今後もそのようになっていく事でしょう。

《血の代償/Ultimate Offering》は超面白いし超強くて枚数増えたのもあって個人的にはテンション上がってたんですが、セットした後はこちらにターンが回ってこないくらい環境が早いのと、まして戦闘枠が減少した事や出したいモンスターが減ったりで散々なので、正直しんどく感じてます。どうせ《サイクロン/Mystical Space Typhoon》に割られます。

とはいえ、自分が想定している事を実践に移す作業をして、想定と実践との照合を行う時間はないので、そこは遊戯王大好きな人たちががっつり研究してくれるはずと信じています。

しかし、カードよりもルールに干渉して欲しかったと兼ねてより考えていた自分にとっては、一つ、重要な話題が上がったのでそれについても記述していきましょう。


続いて、昨日の午後に発表されたエラッタについてです。
http://yugioh.faq.konami.jp/EokpControl?&lang=en&e...
□■モンスターの起動効果のルール変更に関するお知らせ ■□

平素より遊戯王OCGにてお遊び頂き誠にありがとうございます。

遊戯王OCGにおきましては、常にお客様にエキサイティングなデュエルを楽しんで頂ける様、 バランスを考慮しつつカード毎のルールの変更が発生する事がありますが、 この度、モンスターの起動効果に関してのルール変更がございますので下記の通りお知らせ致します。

◆ルール変更適用日◆

2011年3月19日(土)

今回のルール変更につきましては、遊戯王ゼアルOCG「スターターデッキ」の発売日と同じく
2011年3月19日(土)からの適用となります。


◆ルール変更点◆

●変更前
モンスターの起動効果を、モンスターの召喚(反転召喚・特殊召喚)に成功したタイミングに発動する事ができる。

●変更後
モンスターの起動効果を、モンスターの召喚(反転召喚・特殊召喚)に成功したタイミングでは発動できない。

※基本的にモンスターの起動効果は、特に指定の無い限り、メインフェイズにて発動する事ができる効果になります。
何らかの効果処理が完了した時や、1つの行動の終了時という特定のタイミングに於いての発動はできません。
2011年3月18日までのルールではモンスターの召喚(反転召喚・特殊召喚)という特定の行動の終了時に発動ができるとなっておりますが、2011年3月19日以降はそのタイミングでのモンスターの起動効果は発動できないルールに変更となります。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


先攻ドロー廃止は叶わなかったけれど、抜本的なルールが一個変更された、というのは今回の制限改訂よりもずっと価値があるエラッタ。

遊戯王らしさと言えば長所に聞こえ、TCG界の異端と言えば短所に聞こえていた優先権「行使」という単語。
カードを評価する一定の基準になる位にまで遊戯王というゲームにおいて、数(数量としての、横への広がり)と認知(理解の深まりを示す、縦への広がり)が広まって深まっていたこの行為ですが、正直、解釈の齟齬を生み出す温床や重複確認で余計な手間をかけるだけでしかなかったので変更して良かったと思います。
寧ろ別のゲームではこのような場面は殆ど無くて、プレイしていて違和感が拭えずにいました。

実際に相手の対応確認に至るまでの発声練習をした所、4~5秒の時間を要します。
こうして確認を要するカードがデッキには三枚入っているので、一種類につき5秒×3枚で最低12~15秒かかる事となります。
デッキというものは40枚で構成されますが、そのうちモンスターの採用枚数は平均して18~20枚であるため、15秒(3枚)×6(種類)で最低90秒の時間が消費される前提となります。
ゲーム中は思考する場面や、相手の応答も要する為、これにさらに時間が追加されます。
ここにドローしたカードを山札の上から手札に送る動作、フェイズ確認、手札シャカシャカ、戦闘の際に攻撃を行うカードを選定する時の指の動きなど…このような些細な事でも、何回も何回も積み重ねていけばどうしても時間がかかってしまいます。
それをルールに抵触せず、相手に気付かれない範囲で積み重ねていく事によって結局は遅延行為に至っていたので、今回のルール変更が将来的には間接的な遅延対策となれば幸いに思います。
というのも、今回だけのエラッタだけに限らず、今後もし何度かルール改訂があるとすれば、一つ一つこなしていく事で遊戯王を悩ます根本問題を解決できるのではないかというのが自分の考えです。これは、個人が主催する非公式の大会で運営側に立つ自分たちがある程度注意喚起をしていく事は可能ですが、このゲーム全体のコミュニティを考えていくと個人の行動というものには限界があります。そうなってしまった場合、メーカーによる公式の裁定は、全体に影響を及ぼす強い効力を発揮します。
一瞬でゲーム環境を変えてしまう事は無理に等しいです。しかし、一つ一つ、小さくてもステップを踏まえていく事で、ゆくゆくは大きな結果として実るのではないでしょうか。公式に遅延対策を実現化していって欲しいという期待も込めて、今回のエラッタについては賛同しています。今回は、目標実現に向けた公式にとっての第一歩として捉えたい。

起動効果がモンスター・カードのみに限定されていた今回ですが、もういっそ他の種類のカードにおける起動効果も規制できなかったのだろうか、とも考えました。
とはいえ別種類のカードの起動効果であれば、プレイ時に破壊効果を中てる事で帳消しにできるので、寧ろモンスター・カードの起動効果のみ放置されていた事を異常事態と捉えるべきだったのかもしれません。私自身が感じていた違和感はあながち間違いではなかった事が、今回のルール変更により証明されました。

一つ苦言を呈すとしたら、新制限リストと一緒に発表すれば良かったのではないかと考えました。時期が直近過ぎるが故に、尚更そう感じています。
新制限リストが付録とされていたVジャンプが集英社さん。
今回のルール変更が発表されているのが遊戯王の公式サイトでありKONAMIさん。
と情報が発信された媒体が二か所の企業に分けられていて、非常にユーザーに不親切に感じました。
ヘビーユーザーは放っておいても見るから良いとして、ライトユーザーのほうが購買層の大多数を占める遊戯王だからこそ、いつまでもこんな不親切な対応を続けている事だけは許せないというのが本音です。

3/19発売のスターターデッキに収録されるルールブックでも掲載するのは当然ですが、ホームページだけでなく、直近に発売されたVジャンプの誌面でも発表とするのが良かったのではないでしょうか。手際の悪さが露呈された結果と言えます。

では反対に、何故あえてこのようにしたのか、という逆転の発想をする事も出来ます。
という事は、つまり…。
ここからは、ユーザーの裁量に任せる事としましょう。

私から言える事は以上です。

登録タグ: 遊戯王  2011年3月  新制限  起動効果  ルール変更  戦闘枠  配備枠 

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テーマ:日記投稿日時:2011/02/22 11:47
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