各所で熱戦が繰り広げられる九州予選午前の部も準決勝が始まった。
決勝戦進出を賭けた試合は、山口と鹿児島という、昨今の西日本で
特に目覚ましい発展的な遊戯活動を行っている地域同士の対戦となる。
まず紹介するのは山口のプレイヤーである、アリシア。
環境筆頭とされる「シンクロアンデ」を駆り代表権を獲得しに来た
彼はサイドチェンジ後のエキストラターンでの勝利を利用した、
いわゆる「エキストラウィン」戦術を巧みに駆使してここまで
勝ち上がってきた。
対するは、鹿児島の新鋭・VAVA。
今回ベスト8に進出している多数の鹿児島勢の中でも一際活気ある
プレイヤーは、オリジナリティ溢れる「弾圧リクル」をもってトップ
メタとの対戦に挑む。
決勝進出を賭けたテーブルは、VAVAのパフォーマンスとデックに注目が集まり始める。
リポーターとしてだけでなく、一人の遊戯プレイヤーとして注目したいマッチアップとなった。
Game:1
初手を見て悩ましい表情を浮かべるアリシアに対し、VAVAはアンデット
をはじめとしたシンクロデッキ各種に対するソリューションである
《ライオウ》を戦線に維持しながら、相手の動きを《王宮の弾圧》で
封じ、一気に場を支配し始めた。
《ネクロ・ガードナー》を壁として置いて防戦一方のアリシアは、
VAVAの手札に潜む《オネスト》に怯え、なかなか攻めに転じる事が
できない。
《大嵐》を撃たれても尚、手札を使い切ってくるVAVA。
シンクロ召喚を行って《ライオウ》を取り去る事に成功するも、
その後のモンスターの進撃により巻き返しを図れない。
最後の壁として用意した《魂を削る死霊》に対しても
《スキルドレイン》が放たれ、成す術もないままアリシアは投了を
宣言した。
アリシア 0-1 VAVA
Game:2
《ライオウ》をいかに消し去るかが肝となるこのマッチアップは
早くも二戦目を迎える。
再び先手を選んだアリシアだが、その初手が芳しくないものである事は
ファーストアクションが壁を一体置くのみ、という動きから十分理解
できる。
その守備モンスターは《ゴブリンゾンビ》。何とかして山札を掘り
進めたいアリシアにとっては現状唯一の頼みの綱であったが、VAVAは
早速《ライオウ》を戦線に送り込む。
「またか…」
一戦目にも登場した相手のモンスターに対し、アリシアは再び苦戦を
強いられる事となる。ダイレクトアタックに対して《トラゴエディア》
を投げてみるが、これも《オネスト》によって突破され、モンスター
を残す事は許されなかった。
次なる手段は《ダーク・アームド・ドラゴン》をプレイする事。
しかし常に《ライオウ》がアリシアにとっての脅威となっている盤面。
同時に、VAVAによる速攻ビートダウンによりライフも残り少ない状況。
そこでVAVAは、相手のハンドの薄さを見計らって《霞の谷の戦士》
と《ライオウ》をシンクロさせ、《スターダスト・ドラゴン》を召喚。
相手の反撃の目を全て潰しにかかる動きに出た。
《ライオウ》が消えた今、反撃のチャンスと考えたアリシアはそれを
《鳳翼の爆風》。
《馬頭鬼》を墓地に配備しながら、返すターンで《ダーク・アームド・
ドラゴン》を呼び出す。
しかしそこにはVAVAの《王宮の弾圧》が待ち構えていた。
これにより《生者の書-禁断の呪術-》や《馬頭鬼》さえも無力化して
しまいアリシアは一気に窮地に追い詰められてしまう。
何とかプレイした《魂を削る死霊》も、《スキルドレイン》の前では
機能しない。
おまけに一戦目と異なり相手の場には《神獣王バルバロス》まで用意
されている。
残りライフは3000。
アリシアは自分のカード達を一つの山に戻し始めるのであった。
アリシア 0-2 VAVA
Result:VAVA Win!
テーマ:日記 | 投稿日時:2009/10/31 05:46 | |
TCGカテゴリ: 遊戯王OCG | ||
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