Shangri-La

帝です。

行ってきました、Tetsu vs six mobile divisions championship
略してTSCS。その会場は九州の佐賀県。
近頃はイベンターやレポーターという形で遊戯王、そしてその非公認イベントに関わる事が多く、実はプレイヤーとして非公認イベントに参加するのは初めてだったりします。今まで田舎の小さな店頭大会に参加したりネットや仲間内でちょこちょこ遊戯弄るくらいが自分の遊戯活動で、最近はレポートを書く機会のほうが多くてカードゲームはご無沙汰だったりしました。初めてのイベント、そして初の佐賀という事でいろいろ緊張しながらの参加となりました。
しっかりと休息を取って夜明け前くらいにTetsuさんたちAvalonメンバーの方々と合流し、ソネットさんの車で移動。天候も崩れる事なく、朝早くから実に楽しい移動でした。
大会会場に着くと少しずつ人が集まってきました。そしてスタッフの皆さんのミーティングが始まります。運営マニュアルなど、今後イベンターとして活動していく上でとても参考になる部分が多くありました。
今回はチーム戦ということ、予選・本選に分かれて実施される事、サイドイベントに物販、交流スペースも設置されるなど、大会自体に参加する人や当日遊びに来られる方など、実に多くの方が楽しめるイベントとなっていたため、100人を越える人が会場に集まっていました。
非公認といえどすごい人数だと思います。
人の多さ、そして運営スタッフの皆さんの迅速かつ丁寧な進行、設営に圧倒されっぱなしでした。お手伝いできたのは本当に良い経験。

肝心の本選はというと、今回は3人1組のチーム戦です。
非公認イベントはおろかチーム戦もはじめて。
10年付き合ってきたはずなのに、
自分にとって"はじめて見る遊戯王"がそこには広がっていました。
自分を誘って下さったやろうぜチャンプのソバットさん、長崎の遊戯プレイヤーよみさんとのメンバーで、チーム「サマーGT Tempest」を結成。ソバットさんの好きなGRANRODEOの、サマーGT09という曲と、自分がかつて所属していたチームTempestに対して思い入れがあったためこのようなチーム名となりました。TSCSだけのGratest Teamです。
しかし、自分は遊戯に割ける時間がなく周りに人もいなくて、ネットで
対戦しようにも新制限で賑わい過ぎていて調整にもならず、今回は完璧な調整ができないままの参加となりました。勝ちを目指しながらも、お祭りを楽しみたいという気持ちで挑んだ大会は、6チーム18名の各ブロックに分かれ、そこから16チームを選出する予選が午前中に実施されました。

Dブロック　スイスドロー予選。
1戦目。
チームlay mine varonさん　ガイアBF
1本目。
お互い正体がわからないまま探りあいをしていると相手の場にはダムドとDDBが並び、気付けば試合が終わってました。シュラ超強い。
2本目。
《ダスト・シュート》をサイドインして挑んだ二本目。初手を見るとダスシューがなくて、これは負けたかな、と思った途端、トップドローがダスシュー。
相手のハンドを見ると《コアキメイル・ガーディアン》がいて、BFと思って見ていたけれど一気にデッキがわからなくなる。ただし相手のハンド内容を把握した事で動きが丸分かりになり相当楽になる。
最後に相手が苦し紛れで《撲滅の使徒》を自分のカードに撃ち、お互いにデッキ内容を確認し始める。相手の山札には《ダーク・コーリング》等がある。
勝利。
3本目。
ヴァーユが落ちる。今まで全然見なかったので焦る。《クリッター》と《ダンディライオン》が手札にあって、《ライトニング・ボルテックス》も横にあるのにワンキルを恐れてダンディを置く。クリッターからロンファにアクセスして制圧しにかかってもよかったから、これはプレイミスか、と思ってたらトップガイウスやデブリで解決。
ここでエキストラターン。こちらライフが6550まで落ちる。
ハンドには《邪帝ガイウス》があり、どうにかしてライフ差をつけて引き離したい所。手札には《精神操作》があり綿毛トークンが２体、相手の場には裏守備1体と《BF-アーマード・ウイング》１体。
裏守備が全然動いてなかったから、守備のデスカリでもないし他のモンスターでもない。闇属性なら何とかなる、それ以外だと諦める、と思いながら操作プレイ。
そして《魂を削る死霊》を奪い思わずガッツポーズ。
そこからガイウスをプレイし、ライフ差をつけて勝利。
×○○
(2-1)
とりあえずチーム、個人として一勝。

2戦目。
チーム名なし。　まっちゃんさん　ワーム
サイドエクストラがなくて(忘れてきたらしい)よく前の試合勝てたなぁ、とぼんやり考えながら挑んだ対戦。メインのデッキパワー高いデッキって環境に数個しかないよなぁ、でもシンクロしないんだよなぁ、と考えを巡らせる。
1本目。
《死霊騎士デスカリバー・ナイト》で攻撃するも《オネスト》の強固な壁は突破できず。《ライオウ》も見たし光系デッキという事は把握。すると《ワーム・ゼクス》《ワーム・ヤガン》などワームが展開され、ワームデッキと判断。《ワーム・テンタクルス》ってカードのダブルストライクでライフが300まで追い詰められて焦る。
戦線に《魔轟神アシェンヴェイル》まで追加され、テンタクルスもあらわれ負けたか、と思うもダブルストライクになったテンタクルスではなくアシェンヴェイルから殴ってきた相手のプレイミスにより《ライトロード・ハンター　ライコウ》がめくれて二段攻撃をしかけてくるワームを排除。
そこから一気に巻き返して勝利。危なかった・・・
2本目。
オネストと制限カードが強かった気がして負け。
3本目。
ここでエキストラデュエルに突入。相手のワームにダイレクトアタックをくらいライフが6300に落ちる。そこから打点計算をして、敵モンスターをどうにか除去してからは《N・グラン・モール》で2回ダイレクトアタックを決めてライフ100の僅差で勝利。
○×○
(4-2)
個人、チームで勝利。
ワーム強いなぁ…。そして辛勝が続いて不安になってきました。

3戦目　Team Rookies　クマさん　墓地BF
1本目。
ガイウスで何とかテンポよく除去していくも
「墓地闇３。ダムド」で負け。
2本目。
相手のカードが残り少なく墓地も肥え、ライフコストを支払ったくらいで場を制圧して勝利。
3本目。
緊張のエキストラデュエル。
しかし「墓地闇３。ダムド。」で負け。
×○×
1-2
(5-4)
ネクガ強すぎるのと相手が常にダムド握ってた。

昼休憩の後、中間成績発表。サマーGT TempestはDブロック2位通過で決勝トーナメントへ進出が決定。隣のEブロックは、アルトさん・元春さん・りべろさんのAvalonと七武海との優勝候補２チームが激突していてまさに激戦区でした。
予選を勝ち抜いた強豪たちが集う決勝トーナメント、開始です。

1戦目　チームUCC　バイスさん
最新のカードをふんだんに使った特殊なデッキでした。
1本目。
《エヴォルテクター　シュバリエ》が出てきて！？ってなる。ミラフォに対して盲目なプレイングをしてしまったせいで長引いてしまったけれども何とか勝利。
2本目。
パワー2800のカイエントークンが強すぎて終了。
3本目。
先手を取るも、ハンドが
《洗脳-ブレインコントロール》
《精神操作》
《トラゴエディア》
《冥府の使者ゴーズ》
《ナチュル・ローズウィップ》
のスーパー後手ハンド。トップドローはサイドラ。
何もカードを置かずターンを終了、相手も同じことをしてきてターンが回ってきた。
相手がDDBをシンクロ召喚してパンチしてきたので《冥府の使者ゴーズ》を呼び出し場を展開、次のターンで相手のDDBを洗脳して勝利。
○×○
(7-5)
チームメンバーも勝利できていて、駒を一つ進める。

2戦目　チームミニ四ファイターズ　さとしさん　墓地BF
1本目。
とにかく死霊が強かった。ガイウス出したりするもハンドが枯れて負け
2本目。
ガイウスとスターダストによるスーパービートで瞬殺。
3本目。
《ローンファイア・ブロッサム》で墓地を肥やしておいてから始まった試合。《邪帝ガイウス》をリリースからパンチしてもトリガーは機動せず、ハンドにはゴーズもいない様子なのでとにかく殴った。
途中でエキストラターンに入り、こちらの場が
《ブラック・ローズ・ドラゴン》(墓地に植物複数）
《邪帝ガイウス》
このとき相手のハンドは2枚。《ライトニング・ボルテックス》がない限りはこの２体を除去することはできない。
しかもこちらの伏せには《次元幽閉》《強制脱出装置》《月の書》とありライボル回避は可能、さらにダムドの被害も最小限に抑えられながら
月書で裏返し→返し黒薔薇のテキストでも
ガイウスバウンス→再度召喚、でも勝てる状況。とにかく何やっても勝てる状況ができて完全に場を制圧して勝利。
×○○
(9-6)
準決勝進出が確定。
中堅BF多過ぎる…

準決勝　Sleeping-Forest　遥花さん　墓地BF
1本目。
先手ロンファから月書やらを伏せて、相手がシロッコ、ゲイルと出して
ゲイルのテキスト宣言をスルーして殴ってきたところを月書で姫を裏守備。返しのターンにライボルで除去してから椿姫で２回ダイレクト。
そのまま一気に押し切って勝利。
2本目。
終末ネクガ配備こちらデスカリ腐りまくりんぐな所で先手ダスシュー。
サイドラ持っていかれてクリッター伏せたら出てくるライオウ。
隣に死霊もいてリソース奪われまくって敗北。
3本目。
ボンバーシンクロパンチでゴーズ呼ばれてから相手のハンドが
ダムドやら洗脳やらと強すぎて負け。
×○×
(10-8)
このとき、よみさんが勝って残るはソバットさんの試合のみとなった状況。エキストラデュエルに入るもライフに変動がなく、サドンデスに入って相手の猫剣がメイン２でガイザレスをプレイしカードを割りに行くもこのときにブラフだった寒波が割れ、《威嚇する咆哮》が残った状態でターンがわたってきて《墓守の番兵》を守った状況からトップドローが《クレボンス》、《ハリケーン》で場を剥いだ後に《ゴヨウ・ガーディアン》へシンクロし、ソバットさんが見事勝利をもぎとりました。
チームサマーＧＴ Tempest、決勝進出です。

決勝戦　Team Rookies　クマさん　墓地BF
Ｄブロックの１位通過と２位通過が再び決勝で相見える事となりました
決勝という大舞台でのリベンジマッチです。
1本目。
メインからの相性が7:3で悪く、ライフを3600まで追い込むもカイエン強くて負けた気がする。
2本目。
ライフ2600、相手3100と接戦の状態でトップが弱すぎてぐずぐずしていたら《異次元からの埋葬》→ヴァーユ、ヴァーユ、洗脳で大展開されて負け。
××
0-2
(10-10)
ソバットさんは全勝するものの、自分とよみさんが負けてしまい、
最終的に準優勝という形になりました。

今回ろくに調整ができなかった事、初手にロンファが全然いないくせに椿姫をやたら引いてくる事、メタゲームが全然読めていなかった事など敗因に繋がる要素はすごい多かったと思っています。
遊戯王してない人間が遊戯王の大会に参加したんです、当然ですね…。
初めてのイベントでありながら、試合は全てマッチ三戦行い、合計２０回以上も遊戯王ができて、おまけに100人を越える大会で準優勝と、今回のTSCSは自分にとって本当に楽しい大会となりました。
もう本当に遊戯王やった。
いっぱいやった。
精神が尽き果てるまでやった。
申し訳ないくらいテキトーな時でも、割と勝てる時は勝てます。
それはMTGなど他のゲームのトーナメントに参加してもそうでした。
でも、それはもちろん取り組みが不真面目、というわけではなく。

帝は米版やら海外言語のカードに疎かったりします。
いや読めるけれど、日版でいいやって思っています。
参加者の大勢が多重スリーブだった中で、「遊戯王やろうぜ!!」全国大会を推進する身として普段通り二重スリーブで参加しました。
長いこと遊戯王に付き合ってきたけれどイベント参加は初めて。
それでも勝てます。
二重スリーブでカードは全て日版。
それでも勝てるんです。
これまで実績がなかった自分でも、勝てるんです。
大事なのは、遊戯王が、
カードゲームがどれだけ好きかという気持ちだと思います。
楽しみながら勝ちを狙う。勝ちながらも楽しむ。
自分が常日頃掲げる理念を、準優勝という結果をもって示す事ができた事が自分にとっては何よりも嬉しい事だと考えています。
帝みたいな弱いプレイヤーでも勝てるんだよ！
だからみんな自信もって！
今回の佐賀の結果で一人でも多くの人を勇気付ける事ができたなら、
自分にとってはこの上ない光栄な事であります。
主催のTetsuさん、Avalonの皆さん、機動六課の皆さん
チームを組ませて頂いたソバットさん、よみさん
そして大会に参加された全ての皆さん
赤蛇さんとも久々にお会いできて良かったです！お元気そうで何より。
お疲れ様でした！
帝と遊んでくれてありがとうございました、楽しかったです！
またどこかでお会いしましょう！
その時も必ず、
「遊戯王やろうぜ！！」


追記。
デッキリスト、大会の風景等は後日upする予定です。