今回は5名の参加でした。まずはアーキタイプ分布から。
1位 神コン(https://doc.co/Esz7m3)
2位 難題(https://doc.co/sgVC3u)
3位 咲マリ(https://doc.co/BxY2b5)
4位 呪符コン(https://doc.co/CGHPT3)
5位 ヴィジャボード(https://doc.co/qP47S7)
※今回は階段が崩れて2回戦で終了してしまったため、2位以下は(当たり運による)オポーネント差に基づく参考順位です。
蓮メリのエラッタにより元通りのvisionに戻ったとでもいうべきか、多様な環境となりました。今回は流行というよりも各々が愛用しているデッキを持ち寄った感が強かったです。また絢爛や妖精のような高速で相手を殴り倒すタイプのデッキが見られず、中~高ノード帯のカードパワーの高さで勝負するデッキが集まったのも印象的です。
その中で優勝したのは神コンでした。メインにカウンター14枚+サイドのNo.541鵺の鳴く夜3枚で徹底的に妨害し、No.937八坂神奈子などの大型キャラで圧倒するデッキです。デッキの半分をキャラが占めていますが、No.754神の加護のおかげで全体除去をあまり心配せず展開していける点も魅力的です。メインデッキのスペル、コマンドはほとんどがカウンターという非常に固そうな構成ですが、加えてNo.1911宇佐見蓮子からサイドの尖った防御札を持ってくるギミックも搭載されており、その固さが更に強められています。今回のような速いデッキの少ない環境においてこの手のデッキを打ち破るのは非常に困難でしょう。
ちなみにリーダーを用いたデッキは2個ありました。ルール改定によりリーダー自身が防御札として機能するようになったことで、リーダーを軸にしたコントロールが組みやすくなったと言えるでしょう。とはいえ、今回使用されていたリーダーはルール改定前からある程度使われていたカード(PR210霧雨魔理沙とPR213物部布都)でした。やはりルール云々以前にカードの性能に難のあるリーダーが多いのではないでしょうか。
今回使用されていたリーダー入りデッキはどちらも相手に直接ダメージを飛ばす手段を搭載していました。中速以下のデッキが多い環境だとグレイズをあまり与えたくないため、リーダーを用いるのであればなるべく殴らずに人気を増やせる工夫が必要なようです。
気になったカードなど
今回は2人が使用するに留まりましたが、PR214宇佐見菫子は現環境を定義するカードといって間違いはないでしょう。14弾での登場以来、コントロールに必須とされてきたNo.1280西行寺幽々子を誰も使用しなくなる程ですので菫子の影響力は相当なものだといえます。
しかし、露骨な菫子対策を積んでいるデッキはあまり多くありません。構築時点で高耐久のキャラをあまり入れないようにしておけば、単なる大きなチャージャーに過ぎませんのでわざわざ特別な対策をするまでもないと言えるでしょう。No.733マナの吸収やPR158大祓を採用している方も見受けられましたが、その枚数は参加者全体でそれぞれ2枚、1枚でした。対策が必要な場合も菫子だけを意識して対策するのではなく、No.1316神仙術やNo.1565紫色を超える光などで他のカードとまとめて対策していくのが主流のようです。
菫子はハイスペックなカードとはいえ、エラッタ前の蓮メリのように思考停止でデッキに突っ込める代物ではありません。過剰に対策し過ぎるのではなく、数ある強カードの一つとして意識する程度がちょうどいいのではないでしょうか。
またNo.1998白銀の春を4人が採用していた点は注目に値します。流石にメインからの採用はありませんでしたが、サイド用の置物対策としていつの間にか定番化しつつあるようです。今までは1種類のカードでは呪符、世界呪符、装備、装備/場のうちどれか1~2種類しか対策できないのが一般的でした。一方、白銀の春は1枚でNo.1003神霊「夢想封印 瞬」からNo.630五つの難題まであらゆる置物を幅広く対策できるため、サイドの枚数が明らかに足りていない現環境ではありがたいカードです。手札コストを捻出できるのであれば必要ノードの重さも気になりません。
白銀の春の採用が増えた影響で、PR208博麗霊夢に特化したタイプのデッキはやや戦いにくくなったといえます。ただし勝ち筋の一つとしての霊夢瞬の有用性は依然として高いままなので、霊夢以外の瞬の貼り先や霊夢のサーチ手段を用意できるデッキには今後も採用され続けると考えられます。したがって霊夢瞬だけで詰むようなデッキは構築を見直すか使用を再検討するのが賢明でしょう。
まとめ
9月のエラッタやリーダーのルール改定、重くて強力なアド源である菫子の影響で環境は全体的に低速化の傾向にあるようです。特にリーダーは格段に使いやすくなったため、今後見かける機会が増えることでしょう。しかし、使われるリーダーの種類はかなり限られているとみて問題はなさそうです。
また菫子は非常に強力ですが、ほとんどのデッキにおいて過剰な対策は不要と考えられます。汎用的な対策カードだけで十分対応可能です。わざわざ菫子対策で構築を歪ませる必要はないでしょう。
次回は12月に開催予定です。詳細は決まり次第載せますので続報をお待ちください。
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テーマ:vision対戦会 | 投稿日時:2016/11/10 13:10 | |
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