カニ。

まずは収録カードリストをブロッコリーさんの商品情報のページから拝借

　
収録カードのうち、ナンバーが015までのメインデッキ50枚に収録されるほとんどのカードが4枚となっていて、このデッキひとつだけで必要な枚数が充分に揃うようになっています
例外として、ゲーム開始時に置いておくスタートカード《追憶の奏者ディラン》はその性質上2枚目があまり必要とされないために1枚となっていますね
また、必要とされないわけではないのですが、ゲーム終盤に1枚だけあれば済むため《真摯な撃奏レオポルト》《XIフラッグス タルティニ》も合わせて5枚となるように調整されています
　
基本的に、このZ/Xというゲームは“たくさん並べて、たくさん攻撃”できれば勝てます
相手のライフ4点を先に奪えればよいので、邪魔な相手を退かして攻撃しやすい位置を陣取り、自分のゼクスを登場させることができればとても有利です
その有利な状況を作る中心となるのが《風切る風歌ミリィ》と《ゆたかとフレデリカ 創恋の誓い》であり、このデッキ内のカードの多くは左記のいずれかに関わるカードと言えるでしょう
　
　
：風切る風歌ミリィ
わずか青２コストで、どんなに重たいコストのマーメイドでも登場させる(可能性がある)カード
条件としてリソースにマーメイドが6枚以上のため通常は4ターン以降、登場させられるマーメイドは(非公開情報の)デッキの一番上のカードなので不確定要素は大きいものの、このスタートダッシュデッキにはデッキの一番上を操作できるカードも多数を収録しているので幸運にすがらなくてもだいたい成功する
　
：追憶の奏者ディラン
ゲーム開始時からプレイヤースクエアに登場しており、破壊されるなどして「チャージ」へ置かれることで仕事を開始する。そのため中級者以上ならあまり攻撃したがらない。なお攻撃されずに生き残っていても4ターン以降ならディンギルの降臨条件で破壊される
チャージへ置かれると、イグニッションフェイズにデッキの一番上のカードを見て上か下へ戻せるため“次のイグニッションが成功するかどうか”や“ミリィで登場させる大型マーメイドがいるかどうか”などを判断できる。便利
　
：氷深哀歌セリーヌ、夢見る旋律カレン
どちらもイグニッションアイコンを持っており、登場時にウェイカーLvを上げることができる
俗にウェイカーアッパーと(または単にアッパーとも)呼ばれる汎用カードのバリエーションのひとつで、これらを登場させてそのカード自身や他のカードのレベル能力を使用できるようにするのが近代のZ/Xの一般的な序盤のプレイングと言ってよい
　
：ゆたかとフレデリカ 創恋の誓い
ゲームが進んで相手のリソースが6枚以上になったら、チャージへ2枚以上の「フレデリカ」を用意することで、決定打となる必殺技が使えるようになる。その必殺技がコレ
プレイしてIGOBすると、デッキの上7枚から好きな2枚のゼクスを手札に加え、残りのカードを好きな順番でデッキの上に積み直し、邪魔な相手のゼクスを手札に放逐できる。ここで《風切る風歌ミリィ》を手札に準備できていたら、登場させたいマーメイドも選べるし、そのための場所も空けられる
　
　
対戦に慣れてくると、攻撃し終えてスリープした自分のゼクスが邪魔になったり、予想外のことが起きて既に登場させたゼクスをやり直したくなったりすることがあるかもしれません。マーメイドにはそれができます
はじめは“たくさん並べてたくさん攻撃”で遊べますし、プレイングを覚えたり気付いたりできれば選択肢もどんどん広がるので、同じデッキを使い続けていても成長の感じられるという意味で初心者が最初に触れるのに良い商品だと思います
スタートダッシュと言うだけあって、現環境でほぼ最新の構築にすぐ追いつけますしね。そもそもの完成度が高くて構築を変える必要もそんなにありませんし
　
(追記2018/08/22)構築を変えたい場合の候補なども少し書き足しましたよ
スタートダッシュデッキ「エンジョイ！マーメイド」　プレーン
　
　
Z/X運営側への個人的な要望としては、マーメイドは設定についてもう少し周知してほしいなあ
マーメイドと言っても別に人魚とかではなく、反体制側で住処を追われて水中行動できるバトルドレスを着てるだけの人間たちをそう呼んでるだけで、普通の人間なのよ。むしろクローンじゃない分だけ「バトルドレス」よりも現代人に近い