カニ。

アルティソナンテ、なかなか興味深いテキストですね
効果の手札バウンスが対象のパワーや上限を問わないので防御面では信頼できつつ、追加効果で対象のいた空きスクエアへ移動するので攻撃的な面を見ても活躍できそうです
なおルール的に効果は可能な部分だけ可能な限り解決しますので、このアルティソナンテがプレイヤースクエアで攻撃を受けている(バトルに参加している)ときに能力を使用しても任地を開け放つことにはなりません。なお後半の移動は可能であれば強制なので、自分のターン中にわざと攻撃宣言しながら相手ゼクスをバウンスして移動しないように使用するプレイングが必要になることもあるかもしれません
ついでに登場時のアルターフォースっぽい能力は「マーメイド」を指定していますが、レベル能力のコストでトラッシュに置くフォースに種族指定はないので一応HappyVallentine!でも能力を使えます
　
たぷたぷさんは相手がIGODで大量展開したときの抑止力になるかと見せつつ、実はどんな弱小ゼクスに小突かれてもリソースへ逃げてしまうので、防御面ではまったく信用ならないやつですね
別に本題ではありませんし、これだけカードコメント書いてればニュース記事への義理も立つでしょう
　
　
さて、煉獄杯で話題になったのは新カードの情報だけではありませんね。というより以前から関心を引いていた話題の答えが出たという方が適切でしょうか
本来なら4月と10月に封神の指定と解除がなされるはずですけれど、今回、10月のタイミングでの封神はありません。例外的に7月はループ根絶を目的とした施行および実施がありましたので3ヶ月おきにすべきなんじゃないかとも思いますが、今回は何も封神されませんでした
もっと露骨に言いましょう。全日本選手権の結果を見ても《まだ見ぬ明日へ》はお咎めなしです
　

※マスプロトロンのコピペ改変※
　
CP02-002「まだ見ぬ明日へ」は日本選手権の予選と本選において高い使用率を維持し続け、優秀な結果を残しました。このカードはウェイカーLvの上昇とトラッシュの増加という18弾以降の近代Z/Xの根源に関わるとても重要なゲーム上の課題を単体で同時に解決しつつ低コスト帯ゼクスの展開まで備えた高い汎用性を持っています。
私達はウェイカーLvとトラッシュの増加という重度のデュナミス依存を支える根源的な課題を保護する必要があると考えており、CP02-002「まだ見ぬ明日へ」の持つ高い汎用性は今後どのようなカードが生まれても、そのカードを支えるためにCP02-002「まだ見ぬ明日へ」がデッキに使用される可能性を示しています。またCP02-002「まだ見ぬ明日へ」はプレイヤーカードを選択する自由と多様性を損なう可能性があります。以上、複数の要素を考慮した結果、私達はCP02-002「まだ見ぬ明日へ」に「封神指定」を行うことを決定しました。

これくらいのことは書くと思ってましたよ
僕だってアルモタヘルとかほとんど関係なく、ウェイカーLvとトラッシュ肥やしのために《象突猛将ハンニバル》デッキのプレイヤーを八千代にしてますしね
　
　
僕としては大本営発表があった以上、こうであって欲しかったという願望はあれどもルールに則ってデッキ組みますし遊びます。しかしながら納得がいかない点や状況から窺えることについてはもう少し掘り下げてみましょうか
　
まず仮に「まだ見ぬ明日へ」が封神されていた場合のことを少し考えてみましょうか
おそらくプレイヤー八千代の使用者は減ります。ただしこれは「まだ見ぬ明日へ」のみ採用したいわゆる“ハイウェイカー”と呼ばれるデッキタイプだけでなく、純粋に多数のアルモタヘルを採用したデッキの使用者も少なからず数を減らすでしょう。カード自体は存在しているのにそれを使うことができないデッキというのは楽しむ以上にストレスが溜まります
　
八千代パックが発売される ＞ 八千代が強くなって使用者も増える ＞ 禁止カードになって誰も使わなくなった
　
「まだ見ぬ明日へ」を封神すると、八千代プレイヤーが減ります。そうすると外からの視点ではこのように見ることもできます。あくまでもそういう風に穿った見方もできるというだけですが、この見方が広まると販売元としてはとても困るわけです。なぜなら続く別キャラクターの商品もそう見られてしまうと簡単には買ってもらえなくなりますよね
　
それと封神指定をしなくてもよいと判断された理由として、しばらくその必要性が薄いと考えられている節があります
確かに「まだ見ぬ明日へ」は全日本選手権で結果を残しましたが、結果を残したということは2017年の選手権がすでに終わってしまっているんですよ。少なくとも3ヶ月くらいなら甲子園もありませんし競技制の高い大型イベントが開催されるまでに新商品で環境全体のカードパワーを底上げしてしまえばよいという考えもあるのではないでしょうか
EXパック「オール☆ゼクスターズ」が12月21日に発売らしいので、八千代以外の黒プレイヤーが強化されれば「黒ならまず八千代」とはならなくなるかもしれませんし、さらに言えば他の色にも強烈なドーピングの可能性はあります
ユイに関係ないどころか相対的に不利益しかないのですが
　
　
少し話は飛びますが、ループコンボのパーツとしてスクエア以外の領域にゼクスを出し入れするマスティハを封神した直後に、ザガンとかノースポールとか収録した件については「お前らループ規制する気さらさら無えじゃんか！」と思わなくもないのですけど、そこではなく7月12日のスタッフコラムにある“封神指定については「今まで使えたカードが使えなくなってしまう」という部分から極力出すべきではないと考えておりますが、”という部分について判ずるなら、たしかに方針は一貫してると言えるでしょう
でも僕としては「まだ見ぬ明日へ」のカードデザインの雑さが気に入らないので、そこを直すために封神指定から修正版とともに封神解除の流れが欲しかった。具体的には選択できる効果のうち前者をコスト３以下のゼクスではなくコスト３以下のプレデターにして欲しかった。プレデター限定なら素直に組んだアルモタヘルデッキで困ることはないでしょうし、そもそも八千代の専用イベントなのにエンジェルやらライカンスロープが黄泉帰ってくるってフレーバー的におかしくありませんか？
　
　
いろいろ書きましたが封神しなかった姿勢については肯定的に評価します
ですがそれ以前の問題として、現在のカード開発してる人たちの能力には疑問が残りますね。だって《枝植の胎動》が封神されてる中で《まだ見ぬ明日へ》にゴーサイン出して、《恋を応援するモテッツ》をウェイカーLv2でパワー査定する連中ですよ。君影草をパワー8500で輩出していた頃の彼らに戻ってきてほしい