さて、世間様では大騒ぎな制限騒動について考えてみたいと思います。
かなりの長文なので、読みたくない人は回れ右推奨します。
とりあえず、新制限はコレ
対象カード:LB/W06-096「休憩!」
適用開始日:2011年1月1日(土)
適用内容 :
【スタンダード構築】デッキに入れることができません。
【サイド限定構築】デッキに入れることができません。
【ネオスタンダード構築】デッキに入れることができません。
【タイトル限定構築】デッキに入れることができません。
適用理由 :大会環境やデッキ構築を固定化し、健全な大会環境の維持に大きな影響を与えるため。
対象カード:SY/W08-071色褪せた世界」
適用開始日:2011年1月1日(土)
適用内容 :
【スタンダード構築】制限はありません。
【サイド限定構築】制限はありません。
【ネオスタンダード構築】デッキに入れることができません。
【タイトル限定構築】デッキに入れることができません。
※本カードを含むデッキ(「涼宮ハルヒの憂鬱」のカードだけのデッキを含む)であっても、「スタンダード構築」や「サイド限定構築」の構築条件を満たしていれば、「オープン大会」に参加可能です。
適用理由 :大会環境やデッキ構築を固定化し、健全な大会環境の維持に大きな影響を与えるため
というわけで、この2枚が1/1から禁止になるわけです。
まぁ、詳しく言うと、「休憩」が全面禁止、「色褪せた世界」がネオス環境禁止なわけですが。
休憩に関しては、ヴァイス初の全面禁止。
まぁ、今までは何かと組み合わせて使うとうんちゃらということだったので、単純なパワーカードだったという話。
禁止に関する個人的な意見は後述するので、まず、それぞれのカードと、その影響について考えてみたいと思います。
まず、休憩について。
他でも言われているとおり、ガン握りされてのレベル3耐久カードの王様。
これのおかげで、大量回復からの遅延ゲーで勝つスタイルが確かに出来ていたとは思う。
ただ、遅延に関しては、今回ブシが全国大会で取り入れたエクストラターン制である程度の改善は出来ていたと思うのだが、それでも無理だったということなのだろうか?
スタンに関しては、別に休憩がなくとも着替え中とtip回復でそれなりに回せるのが分かっているので、これが抜けた影響はそこまででかくはない。
ネオスタンに関して、沙耶単の人はもうどうしようも無いが、コマリンで見るならメイド美魚と星屑というエースキャラがいるので、即時的な回復量は減るが、プレイングと構築次第ではやっていけると思う。
次に、色褪せた世界について。
これに関しては、もはやとばっちり感が否めない。
確かに、ハルヒを支えるカードではあるが、この1枚で環境を支えているわけではない。
休憩と違って、ハルヒを回す上での核だったため、現状ではハルヒの解体まで視えるわけで、ブシ的には一時期ハルヒデッキばっか蔓延していたことに対する解答なのかもしれない。しかし、今回の全国でハルヒが優勝したわけでもなく、まして、エクストラパックを売ろうとするこの直前でのこの裁定はゴミ。
エクストラパックでかけがえでも出ない限り、こればっかりはフォローできない。
ようきまんが言うように、ミルキィを売り、勝たせるための戦略なら本気でどうかしてる。
ただ、この発表時期に関してみれば、全国大会中には言えないし、エクストラパックが出てからはしばらく言うことができないため、妥当といえばそうだが、もう少し考えた制限のかけ方をして欲しかった。
と、カードそれぞれに関してはこんなところだろうか。
では、次に禁止というカード制限方法についての意見。
多くの人の意見見ていると、カードがゴミになるとか、始めたばっかの人のことを考えていないとか、まぁ、実際問題それはリアルにあると思う。
昨日買ったカードが次の日には使えないと言われたり、情弱の人は、情強の人にカモられたりと、イロイロあると思いますよ。ええ、俺も中学生の頃、初めて遊戯王に禁止カードが生まれ(つまり、ジャンプに載った時)、ジャンプを月曜に読めなかった俺は、先に情報を知った友達から月曜日に王宮の勅命(亜版シク)を交換させられたことがありました(笑)
まぁ、そういうトラブルの元になる、カードを手に入れた側も渡した側もwinwinの関係になり得ない要員となることははっきりいって問題だと思う。
禁止という行為は、手に入れて使って遊ぶという概念の元に成り立っているカードゲームにしてはできるだけ避けて欲しい行為だし、テストプレイを進めれば効果が逸脱していることは理解できるし、修正もできるはず。
もちろん、カードゲームとしては、強いカードが出ることで活性化し、次のカードに投資できるため、ある程度の刺激要員としては、そういうものは必要だとも思っている。
つまり何が言いたいのかと言えば、「強いカードの必要性は認めるが、禁止という行為に至るのはカードゲームという存在そのものに疑問を呈してしまう」ということ。
ちなみに、誤解されそうなので言っておくが、個人的に「禁止」はダメ、しかし、「制限」には大いに賛成です。
ここの違いは結構重要だと思う。
1枚入れられるのとと0枚入れられるのでは、何かと違ってくる。
確かに、小川が1枚制限になったとしたら、たぶんそれでも小川集中は解体されると思うけど、それはそのカードが序盤に必要であり、尚且つ核になっていたからであって、今回の件とはまた違うことだと思うので、そういうツッコミはなしの方向で。
で、これに関して何が言いたいのかというのは、カードゲームを売るため、活性化するためにできてしまうインフレカードは禁止ではなく、枚数制限をかけるのが妥当な処置なのだろうということ。
1枚でも使えるのならば、基本的にゴミにはならないし、環境を変えるだけの要素にもなりえる。
弱体化はするだろうが、飛び抜けた杭を横に合わせただけの話。
どうせ強さに比例した「枚数制限」をかけるのなら、個人的には逆にもっと多くの「枚数制限」をかけるべきだとも思う。環境を固定するカード数枚を禁止か枚数制限かで悩むくらいなら、1枚制限、2枚制限、3枚制限で数十種かけてもいいと思う。
この考えを受けて、だからこそのテストプレイをもっとこなせばそもそもの解決になるだとか、制限がありすぎるのもどうかとという意見はあると思う。
だけど、強いカードの必要性とバランスの取り方の天秤を考えるならこの方法しかないと思っている。
と、禁止の反対、枚数制限の推奨を言ってきたけど、実は、世の中にはどうしても禁止にしないといけないカードだってあると思う。
DMのボルバルザークとかまさにそんな感じだった。あれは中盤以降で使える核のカードであり、出す手段が豊富だったから1枚制限になろうが大して環境が変わらなかった。だから、禁止は妥当だったと思う。
ブシが決まっていう環境の固定という表現だけど、実際プレイヤーなら分かるとおり、環境が停滞するのは面白くない。自分が強いデッキをずっと使っていてもそれは感じるものだと思う。
なんで環境の話を出したかというと、この間、カーキンで無双竜騎杯なるものがあったのだが、つまるとこ、今までの制限を全て解除してデッキつくっていいよという大会。で、何回かあったわけだが、別に全大会がボルバルで埋まったわけじゃなかったし、全大会を優勝したのもボルバルではなかった。
つまり、禁止にするべきカードでも環境が変われば、禁止にするほどの威力はなくなるということ。
もちろん、それは弾が増えたことで、全体のカードパワーが昔より上がっているということの証明ではあるが、弱いカードに囲まれたカードゲームはそれはそれでつまらない。
強いカードが出てくるのならば、たまには禁止を解除してもいいじゃないのよというのが俺の言い分。
さて、総括しますかね。
カードゲームというものをやっていく上で、誰かが極端に不利を被る「禁止」という行為はなるべく避けたほうがいい。しかし、そのカードで環境が固まるのはプレイヤーとしては面白くはない。だから、「禁止」ではなくて、「枚数制限」をかけるべき。段階に合わせた幅広い制限でバランスをしっかりとる。しかし、その時点で「禁止」にすべきカードだってある。その処置は仕方ない。でも、環境や、インフラの変化を経ると、当時の「禁止」でも、当時ほどの威力はなくなることもある。だから、「禁止カード」の解禁も必要だと思う。
もっと端的にまとめるならば、永久的に使用禁止ではなく遊戯王のような時期による制限更新、及び解除を取り入れたシステムがカードゲームには必要なのではないかということです。
ただ、遊戯王の制限だって、勅命や開闢みたいにおそらく二度と帰って来ない禁止だってあるわけで、そういったカードもたまには1枚制限で解除してみるのも悪くはないと思ってます。
何もいきなり枚数制限といったシステムに切り替えろとは言わないが、「情況に応じて禁止を解除することもあります」といった表記を入れるか入れないかでも十分変わってくると思っている。
もし、ブシの社員とか見てたら、こういう意見もあるよってことを知ってほしいですね。
長文になりましたが、最後まで読んでくれた方はご苦労様でした(笑)
登録タグ: ヴァイスシュヴァルツ コラム
テーマ:日記 | 投稿日時:2010/12/22 03:59 | |
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wataQ さん | [2010/12/22 10:39] |
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長かった(笑) 全面的に同意だわ。 "制限"と"禁止" たった一枚差でも全然意味違うからね…。 他のアプローチの仕方として、"エラッタ"もある気がするんだけどなぁ… 結局シエスタだけは制限解除された訳だけど、休憩は二度と戻ってこない気がするw |
しゅーたい@夏の刺激 さん | [2010/12/22 10:49] |
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長い(笑) まあ、確かに禁止と制限の違いはでかいよね。 まあネオスで考えなしにハルヒぶっぱしてくる人が減るのはうれしいね。 |
がっくん さん | [2010/12/22 11:24] |
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>wataQ 個人的にエラッタは嫌いなんだよね。 インフレカードであれ、その効果で世にでたんだから、その効果で使ってあげるのが、プレイヤーとしての義務だと思うんよ。 だから、その効果で出しておいて無限ループできちゃうようなシステムが生み出されるなら、それこそテストプレイがなってないという問題。 多くのカードを出してれば尚更、開発側は全プールの把握を当然の義務化としてこなさなければならないと思ってる。 1種類のカードを扱ってるわけじゃないから多少の忘れは仕方ないとか、それこそ甘えだろうに |
がっくん さん | [2010/12/22 11:26] |
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>しゅーちゃん アルミ先生やSANさんみたいにルガールに依存しない形にすればいいよ(笑) |
wataQ さん | [2010/12/22 11:38] |
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まぁ"エラッタ"はカードそのものの改変だからね。 確かに制作側が全プール把握する義務はあると思う 今回のに限って言えば休憩なんてテストプレイうんぬんの以前の問題な気がするよね。効果読んだ時点で気づくだろ(笑 |
がっくん さん | [2010/12/22 14:06] |
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休憩はもっと何かしらのデメリットをつけるべきカードだったよね。 当時は木琴が流行ってたし、何らかの話題カード作りたいってことで、レベル3ってことが向こう側のデメリットだったんでしょ。 今だとレベル3からの耐久ゲーが、一般的だけど、リトバスエクスタシーが出る前って、超魔王かリームシアンくらいしかまともなレベル3が居なかったわけで、むしろ今の形を作ったのはリトバスエクスタシーからでしょ。 単純なカードの強さのテストプレイならば、当時の環境を考えたらあれで妥当か、ちょい強い程度だと思ったんじゃない? さすがに、プレイングというか、デュエルの波?みたいなもの自体が変化することまではつかめなかったんじゃないかな? |