しろくまベルスターズ♪の攻略が終わり、次は何をしようかな~と思いつつ、ゲームを漁っております。
目に付いたところで、黄昏のシンセミアを…
と思ったけど、そのパートナーブランドの作品である「フェイクアズール・アーコロジー」を積んだままなのを思い出し、そっちを先に処理しようと思います。
ただの報告だけでは面白くないでしょうから、今日は以前に紹介したLump of Sugarの「Prism Rhythm」をレビューしたいと思います。
各10点満点で評価。
世界観:9点
グラフィック:9点
シナリオ:6点
BGM:7点
ボイス:8点
システム:8点
総評:7.5点
世界観
これも最近流行の神秘ゲーですね。
水・雪(実際違うけど)・光などの自然的要素、舞・妖精などの神秘的要素が全ゲーム中トップクラスの美しさを醸し出しています。
舞台が島という条件も相まってか、水の美しさがかなり引き立っています。町並みも洋風の華やかなイメージで、実にマッチしています。
ただ、言ってしまえば一般的な神秘ゲーとしての枠の中で収まっているので若干美しさの表現にオリジナリティが無いので、1点減点としました。
グラフィック
先程述べたような世界観の美しさが見事なまでに表現されています。
光や水の描写が大変優れており、これに勝るゲームも少ないのではないでしょうか。CGが全体的に色調が丁寧なので、大変見やすくもあります。キャラクターデザインが以前の作品とは違い、せせなやう氏などになったので、今までのような繊細でどこか儚さのあるデザインから現代風の色濃く、見やすい絵になったことから、キャラクターの笑顔など表情が大変映えるようになりました。
あと特筆する点として背景が大変秀逸です。見やすい以前の問題に、ここまで背景に力を入れるゲームも少ないのではないでしょうか。洋風の川の美しい町並みが大変美しく描かれています。イメージとしてはオランダに近いのではないでしょうか。ポケモンの映画「水の都の護神 ラティアス・ラティオス」のような感じです。
是非10点を付けたかったのですが、CGの大半がHシーンであったこと、シナリオ中も使い回しがあったので1点減点しました。
シナリオ
無難なストーリーでした。
誰でも理解できる内容で、特殊設定に関してもちゃんと説明・補足がなされていたのは良点。物語の目的もはっきりしており、話も追いやすいのは丁寧な作り。長さもちょうどいいか若干短いくらいでオールユーザーに対応できると思います。あっさり感があり、中だるみもありますが、目立たないため許容範囲。
全体的にちょっと勿体無い点が多過ぎる気がします。
まず、折角の世界観と設定があるのに全く役に立っていない。どのキャラ共通して、ほとんど物語の目的を忘れています。正直、話だけならこの神秘的な要素が無くても成り立ってしまう気がします。
次に、ヒロイン毎ライターが違うので、最後の目標こそ同じですが、統一性が無く、一つの作品を遊んでいる…という感覚が薄いかもしれません。
次に、共通ルートはとてもキャラ同士の掛け合いが楽しいですが、個別に入ってしまうと、もともとヒロインとの好感度が高いせいか、主人公がヒロインの目標に加勢する辺りからほとんどがイチャラブシーンに持っていかれてしまっているので、変化が無い上にやる気を削がれるかもしれません。とか思っていると突然本題に戻ったりするので気が抜けません。あと、愛に勝る力は無いようです。
次に、各ルートの〆が「…で?」と思ってしまうくらいあっさりしています。エピローグの話が飛び過ぎなのも気になります。
最後に、真ENDが納得いきません。
そもそも謎だらけのストーリーなのに更に謎を深めてくれました。矛盾点をさらに増やしてくれやがりますので、後味が悪いです。
まぁ、キャラゲーとしては許容範囲なので、4点の減点とします。
BGM
とても明るく、世界観を引き立てています。
どのBGMも適切な場面で適切なものをチョイスしているので、高得点を付けたい。イメージにもぴったりでした。
ただちょっと高音域が強かったり、独特の曲調なので、長時間聴くと耳が痛くなるかもれません。実際自分の夢に出るまででしたから相当脳に響いているのではないでしょうか。
OPテーマはとてもイメージにぴったりで綺麗ですし、曲自体もいい曲で、佐倉紗織さんに戻したのは正解ではないでしょうか。
若干EDには魅力が少なかったですね。キャラ別なのは努力点として認めるべきでしょうか。
以上の点を踏まえ、3点の減点とします。
ボイス
聴きやすい声でした。
キャラのイメージにも合っており、いい声優のチョイスだと思います。
新人が多い割には棒読みだったり、感情を入れる場面を間違えたりなどの新人特有の失敗は見受けられず、とても新人とは思えないほど上手でした。ただ、メジャーなのは藤森ゆき奈さん程度なので、かなり冒険だったのではないでしょうか。声優買いする人にも冒険でしょう。
そもそも演技力が必要な場面が無いゲームなので、ボイスの力の入れ具合が目立つ作品ではないので、以上の点を含め、2点減点とします。
システム
特筆する点はありません。
通常のゲームに必要な機能は備わっていました。若干オリジナリティにかけることと、強制スキップは無かった(…ような気がします)ので2点の減点とします。
総評
一言、キャラゲーなどが好きなグラフィック重視の方にはこれ以上ないくらいオススメです。ただし、ストーリー重視の人は値段と比べて損した気分になるのではないでしょうか。
ただ、初心者やライトなユーザーにはオススメしたい作品ですね。
前向きに考えるとすれば、癖は少ない上にライトな作品なので、万人に向いているとも言ってもいいかもしれません。
ヒロイン別は今回以降書かないことにします。ネタバレが怖いので。
要望があれば書きますので御一報下さい。
ただ言うとすれば、ラストに盛り上がりが欲しい人はエルスを最後に回すべきかと思います。
愛情を裏切るのが心苦しい人はカスミを最後に回すべきだと思います。ただ、その場合銀ルートで若干理解に苦しいところがあったり、カスミルートが物足りなくなるかもしれないので、自分としてはオススメしません。
ちなみに自分は、
カスミ→リア→銀→エルス
の順番でクリアしました。我ながらベストなチョイスだと思いました。ただ、場合によってはリアと銀をひっくり返したほうがいいかもしれません。話に纏まりが出てくるので。
以上です。参考になったでしょうか。
ダメ出しが多かったですが、それでも興味が湧いた人は是非プレイしてみてください。
「フェイクアズール・アーコロジー」のレビューは今しばらくお待ち下さい。攻略が終了次第書きます。お楽しみに。
そういえば学生のくせに何でエロゲーやってるのか疑問かもしれませんが、まぁ、今時の若者は成長が早いということでしょうか。
しかも何故たくさんエロゲー持ってるかって?
そりゃぁ貰い物が多いからですよ。高いですから、買ってたらマネーが底をついてしまうので…(泣
番外編
ふと思った
「jubeat knitやりに行こう」
登録タグ:
テーマ:ゲームレビュー | 投稿日時:2010/07/31 18:47 | |
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ミゲル さん | [2010/07/31 20:01] |
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自分は買って身内に渡すほうなのでマネーがよく底を尽きます・・・w 私は神秘ゲーはその世界観が大好きです 真ENDが「・・・で?」っとなると、、 それは確かに後味が。。。 謎が多いのはあれですが、、 ENDまで謎だと続きを出してほしくなりますw このような設定のゲームは好きなのでやってみたいです(^^ |
リュウガ さん | [2010/07/31 20:26] |
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ですよね~(苦笑 PCゲーは新品で平均8000円くらいですし、自分は小遣い月4000円なのでとてもとても買えたものではないんですよね… たまに自力で買うこともありますが、支払い時に諭吉を見ると気が引けて仕方が無くて…(泣 Prism Rhythmは最後種明かしがあるかと思い、気合を入れて真ENDを迎えると… ( ゚д゚)ポカーン でした。 自分も神秘的な設定とキャラ絵に惹かれて譲ってもらったのですが、シナリオともかくゲームの雰囲気は最高でしたので、途中で投げ出さず、完走できたので良かったです。 地味ながら良作の範囲ですね。 余裕があったら是非やってみてくださいね~♪ |