価値がないことに価値がある駄文

はい、お久しぶりです。

夏休みに突入し、最近は就職試験勉強や就職活動に忙しい毎日ですが、その合間を縫ってしろくまベルスターズの攻略を完了しました！


これからプレイされる予定の方や購入を検討している方に限らず、このゲームに少しでも興味を持っていただけるように、恒例のレビューをしたいと思いますっ！



各10点満点で評価。



世界観：9点
グラフィック：8点
シナリオ：8点
BGM：9点
ボイス：7点
システム：8点
総評：8点


世界観
まさに冬ゲーですね。
サンタクロースが実際にいたら…という設定ですが、クリスマスという時期もあって、情景がとても美しく描写されていて、見ていてそれだけでも感動に値しました。やってみないとわからないかもしれませんが、冬や、その光の美しさがとても際立っていて、ストーリー自体も底上げしている感じでした。まぁ、ちょっとありきたりかな…と思うところもあったので、1点の減点で。


グラフィック
世界観で述べたような美しさが見事なまでに再現されていて、とても綺麗でした。ルミナ使用時の描写や、光の描き方がとても美しかったです。このゲームはこれによって成り立っているといっても過言ではありません。
CGはとても体のパーツや色遣いがバランス良く描かれていて綺麗かつ見易かったです。イラストレータの方の努力が感じられます。
しかし、ちょっと道中のCGが少ないのと、CGと立ち絵の落差が酷いので、少し減点。ななみだけは安定した立ち絵でした。


シナリオ
大変ボリュームがありました。ロングプレイヤー向けですね。
話の構成としてはどのキャラでも同じでしたが、それぞれのヒロインの特徴や状況を踏まえたバランスの良いストーリーでした。流れとしては、（ネタバレはないと思いますが、念の為伏字。ドラッグしてお読み下さい）
サンタ3人衆をまとめる→主人公とヒロインで特訓→サンタがばれそうになる→お互いの過去を語る→各ルート別重要キャラとのイベント→サンタを秘密にしながらサンタの存在を信じるような流れをつくる→ヒロインがスランプになる→重要キャラの問題を解決すると共にヒロインの問題も解決する→クリスマス・イブ→エンディング
みたいな流れになります。若干の誤差あり。
また、どのルートで各キャラの優しさや暖かさ、面白さが大いに感じられる、よい雰囲気でした。
また、エンディング前のシメも大変気持ちよく終われるものでした。
ただストーリーが長いせいか、中弛みが感じられるのが少々減点のポイント。
架空の存在をテーマにしているので、専門用語や特殊な設定が多いにも関わらず、普通にそれを前提で進めてくるので、たまに置いてけぼりを食らうかも。


BGM
世界観に合ったとても綺麗で透明感があり、かつ快活なBGMでした。
それぞれの場面に合った適切な選曲かつ曲調でした。大いにプラスのポイントです。
OPも大変世界観を表現した美しい曲でした。まさにエロゲのクリスマスソングというイメージでした。歌手のチョイスも良かったです。
あと、真ENDの曲にも注目。鳥肌でした。
ただ、それぞれ曲調が似通っているので若干減点。


ボイス
いい声優のチョイスだと思います。
声優にこだわりがある方のために、サブキャラ担当に遠野そよぎ、佐本二厘、北都南、五行なずな、井村屋ほのかといった実力派を揃えたのでしょうか。その他メインにもPULLTOP恒例の七原ことみ、最近売れ筋の有栖川みや美など、なかなか豪華なラインナップ。
ですが、ここで注目すべきは新人の星名ななみ役の羽鳥空さん。あまりにもキャラにぴったりのポイス、かつ見事なまでにキャラにマッチする役作り、ここまでのシンクロ率を誇る組み合わせは珍しいのではないでしょうか。今後にも期待ですね。
減点のポイントとしては、特に残りのサンタ2人の声が立ち絵と比べて若干浮いてたかな～と感じるので減点。プレイ始めはりりかの声に慣れるまでが結構大変。


システム
悪くないですね。
強制スキップやオートモードなど、基本的なものは全て揃っていました。スキップやオートの詳細設定が出来るのは良点。ゲームとしては十分ですが、戯画のような万全のシステムではないのでそこは差別化のために減点対象。ボイスがあるときと無いときの自動文章送り速度に多少違和感があるのも減点対象。


総評
やってよかったと思えるゲームです。
値段相応以上の内容で損しない出来です。
美しさが際立つゲームなので、心が若過ぎない人にはもってこいですね(たぶん中学生くらいの人には理解できない)。



ヒロイン別感想をネタバレに触れない程度でしてしましょうか。あんまり喋るとネタバレに繋がるので一言ずつ。


あとやっていて感じたのは、特にBALDR SKYのような縛りはありませんが、ある程度守ったほうがいいと思われる順番はあります。

読解派の自分としては、
きらら→ななみ→硯→りりか
が良いのではと思います。理由としては、きららルートでサンタ、トナカイについての説明があります。それを知った状態で、ななみルートにてルミナの性質、サンタの役割が若干語られます。その上、ある重要キャラの状況が語られるので、それを知ってからの方が若干りりかルートで納得しやすいかも。
なので、この二人の攻略は先にした方がいいかと思います。
逆に残り二人を先にやると話が見えてこないのでは…と思います。

ラストのシメに盛り上がりをもっていきたい人、途中で積んでしまう人はラストにななみを推奨。

きらら
こういう話もありか…と思うルート。
唯一違う視点のヒロインなので、新鮮さがあり、描写が綺麗。
しかもニュータウンルミナ真空化を解決する唯一のルート。
しかも主人公の馬鹿さが露見する珍しいルート。
でも中弛みがとても激しい。


ななみ
一番自然な話の流れ。普通ならこうなると思われる話。もはや本編とも言えるのでは。王道ながら、一番好きですね。
主人公とヒロインが一緒になって成長していくバランスの良いストーリー。


硯
主人公がヒロインのために一生懸命になり、それに応えようとするヒロインの成長ぶりが見ていて微笑ましいというか、気持ちがいい。
成長したヒロインがどんなことを成し遂げるのかはあえて秘密で。
あと、装備がめちゃくちゃカッコいい。


りりか
全ヒロインの中で異色を放つ変わったルート。
唯一恋心をヒロインからアピールされ、行動はヒロインの命令で決定され、しかもあるときはヒロインが攻め側に回るという一部の性癖を持った方等にはウケがよさそうな流れ。
しかも伏字の数がトップクラス。唯一告白前にシーンあり。
さらに主人公の才能が浮き出る。
しかも唯一最終的なサンタとしての仕事が違う。



ヒロイン別はこれ以上言うとネタバレになる上にそこまでルート毎の差は無いので、前のbitter smile.ほど言うことはありません。



あまり参考にならないかもしれませんが、興味を持って頂けたり、購入をご検討して頂けるのであれば嬉しいです。



次は何をやろうかなぁ





番外編

エロゲやっていて

「俺も大人になったのかなぁ」