雪降る季節に…

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突然のことでした。

ひとつ。
長い話になるのでご容赦ください。



本日、母方の祖父が亡くなりました。74歳。

まだまだ健康でガンガン仕事をこなす人でした。
とっても、義理堅く、頑固で、戦後生まれのバリバリで。
曲がったことも、筋が通らないことに関しては本気で怒る祖父でした。

でも、その内面はとっても親切で。
照れ隠しが苦手な人で。すぐ顔に出るのがおもしろく。
他人の事となると、自分や家族をを省みない人でした。

よく、よそ様は外と内では性格が反転し、二面性があり、
信じられないと言う方も居るのですが、
本心的には、心配性。
そして、思いやりが激しく強い人。

そんな祖父を小さな頃から見ていた私はとても尊敬し、大好きな祖父でした。

私の本家の事情にも良く相談し、話を聞いてくれていたので
私にとってかけがえのない祖父でした。
心の支えでした。


私は、小さい頃は今みたいに活発に運動が出来ない日々を過ごし、
良く病院通いで。
虚弱ではないのですが、まわりの同級生について行けない感がありました。
その為、小学校の時代から省り対象であった私なのですが、
学校で何かあった時、すかさずそれを感じ取って側にいてくれた祖父でした。
そういう時は、なにも語ってくれません。
ただ、そばに居てくれるのです。
ただ側に。

街の風習や祭り。
歴史など。
小さい頃から、様々な事にいつも連れて行ってくれては、
いろんな事を教えてくれた祖父でした。
祖父の背中しか知りませんよ。

そんな祖父を私は本当に大好きで。

祖父は仕事上、
いつも方に木屑を付けて、
良い木の香りがして、

今日は、檜の香り。
昨日は、杉の香り。
一昨日は、綺麗な鉋の音を響き渡らせて。
その前には、釘のタンタンタンと綺麗な音や、図面を走らせて。

危ないから来るなと怒られつつも、良く仕事場に顔を出しては、
そんな祖父の仕事を眺めるのがこの上なく大好きで。

近所の大体の家は、祖父が手入れしていたと思います。
そんな私をいつも呆れた顔をしつつ、
屋根の上から見えないところで喜んでいた祖父を思い出します。

本当に、祖父が私の中の一番の大きな存在でした。
良く、週末になると母の実家に遊びに行って、

祖父と一緒にいつもいて。
祖父の布団に潜り込んで。
祖父のお腹で昼寝して。
祖父と一緒に山に遊びに行って。
祖父と一緒に川に遊びに行って。
祖父と一緒に無茶やって。
祖父と一緒に祖母に叱られたり。


そんな私は中学を卒業して、まず真っ先に目指したのが【大工】でした。
確実に祖父の影響だと思います。
兎に角、何か作り上げて、形に残したかった。

祖父と同じ仕事をしてみたかった。
その思いで、勉強してきました。

専門学校を出て、2年目の冬には精神的にいろいろやられて
最初の会社を辞めてしまうわけですが。(本当に私は情けない)

大工を目指した結果。
ひょんな事から不動産屋で。
ひょんな事から人事でリフォーム部とか。
なにやってんだ俺。

私は知らなかったのですが、祖父はかなりがっかりしていたそうです。
期待を裏切ってしまいました。


ですが、そんな祖父は、絵も上手かったのです。
特に、【風景画】。
お宮の彫刻とかも自分でやっていた位ですから。

兎に角、山に行けばスケッチしていたものです。
遠くの景色を描いたり。
手元の植物を描いたり。

そういえば、中学の時。
でっかい賞をもらった時は、
おもいっきり喜んでくれたのを思い出します。
まるで、自分のことのように。

私の町は…、というか。
私のまわりの連中は、

【漫画とか絵とかイラストとか】

おおっぴらに描いたり、掲載したりすると

【○○の恥さらし】

という、レッテルを貼られていました。
私は、よく【5号】の称号を…
普通はあり得ませんよね。
ソンなことという奴らの大半は、ガキの頃見ていますから。

思い切って、フェーマスに応募して。
通過通知が来て面接。
通信だけでもと話を進ませて…
家族・親戚からの猛反発の中。
祖父だけが初め、【味方】でした。

やって見もしないで、何で偏見で物事を語るのか?と。
本人の意志を捨て置いて、何を頭ごなしに否定しているのか?と。
周りばかり見ていないで、本質を見ろ!!と。

涙が出ました。
これでもかと言うほど、涙が出ました。

それまで、やれ変態だの、あそこのあいつはおかしい奴だのと。
言われ続けていたので、親も親戚も見聞きしていたのでしょう。
丁度、そのころ私の父が入院していたせいもあって、
長い説得が続いたのですが、
何とか説得に了承を得て。

現在に至るわけです。


生まれてこの方…

祖父が私の中心を廻っていました。

人に思いやれ。
人の手助けを進んでやれ。
人に自分に謙虚であれ。

口癖でした。

それが、今の私を作った【形】です。
どこまで出来たかは、別の話ですが。

全てが祖父のおかげというか、影響でした。
感謝してもしきれない。
祖父が居なかったら、今頃私はどうしてしまっていたのだろうか?

そんなことを、ふと。


だから、今日の夜勤の最中。
いきなりの訃報。

会社からすっ飛んでいって、
祖父の側へ。


信じられませんでした。
叔父が、テレビを地デジに買い換え、
祖父の部屋に一番でかいテレビを置いたので、
昨日はあんなに喜んでテレビに見入っていたのに。


あの喜んでいる祖父の顔を見る事は、
もうありません。

現場に着いたとき、
祖父の姿を見たとき、
そこで、私は気を失いました。
どれ位でしょうか。

ずっと、ずっと気を失っていたそうです。
母は、祖父の隣でずっと泣いていました。


しばらくして、警察がみんな引き上げて、
親戚も明日来ると引き上げていくことになり、
家族だけになり、

線香をと言われましたが。

しばらく、私は行けませんでした。
祖父が亡くなったことにまだ【理解】が追いついていなくて。
したくなくて。

したら、祖父が遠くに行ってしまうんじゃないかと。
いって欲しくないんだと。

今思えば、ただのわがままでした。
父に一喝されて、初めて現実に戻りました。

まだ、
まだ信じたくありません。

信じたくないんだよ。



何で、何で親しい人はみんな亡くなってしまうのでしょうか?
先日、大ちゃんが亡くなりようやく気持ちも落ちついてきたと思っていたのに。
今度は、祖父までもが亡くなりました。

何でなのでしょう?
何でなのでしょうか?


分かりません。

今の私には、亡くなった祖父に対して、
感謝と冥福を祈ることしかできません。

それしかできない、役立たずなのです。

本当、器が小さい。
ちっぽけな自分が憎たらしい。

憎たらしいです。



・いつもお付き合いしてくださっている皆さんへ

申し訳ありませんが、
当分、外は自粛致します。
活動も行動も。
まず、なにもかもしたくありません。
今の段階で。
年末のイベントも、全て。
いろいろ期待させていた方に申し訳ない。
いろいろ準備していたのに申し訳ない。

葬式までは、なにも考えることが出来ないのです。

詳しいことは、明日またお知らせします。
今は、放置してください。

お願い致します。

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あなたはこのブログの 266 番目の読者です。


テーマ:日常雑記投稿日時:2008/12/24 03:10
TCGカテゴリ:
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現在“4件”のコメントがあります。
ウリ 庚 さん [2008/12/24 08:41]
私もここ数年で祖母も祖父も亡くなりました。
何かにつけては色々と気にかけてくれていた存在だったので、私も訃報を聞いたときは呆然とするほかなかったのを覚えております。

ゆっくりとお休みください。
そしていつかまた元気に復帰してきてください。
ソーサラー♀ 雨貴 さん [2008/12/24 11:43]
お祖父様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

ささめさまの文章を読んで、どれだけ大きな存在であったか、どれだけささめさまを愛していらっしゃったか、また、ささめさまから愛されていらっしゃったか伝わってきます。
大切な家族が亡くなり、何も手に付かないという気持ち、分かります。
今はご家族、ご自分のことを第一に考えてゆっくりなさってください。

いつか、またささめさまの楽しいブログが拝見できる日をお待ちしております。
謙虚王 小林 さん [2008/12/24 15:00]
こんにちは。
自分も祖父2人数年前に亡くしました。
自分は遠くで暮らしていましたが、暫くぽっかり心に穴が空いている様に感じました。
今でも祖父母の家に行くといつも座っていた位置を見ると祖父の事を思い出します。

辛い思いも、必ず乗り越え行かなければなりません。

きっと細雪さんの御爺さまの心や考えは細雪さんの中に根付いていると思います。

お葬式は細雪さんの大好きな御爺さまとのお別れです。
是非胸を張って御爺さまの孫で有る事を誇りに思い出席してみてはいかがでしょうか?

大好きな御爺さまに安心して頂くためにも。


最後になりましたが、細雪さんも御爺さまのご冥福を祈らせて頂きます。
久遠きざむ ムノー さん [2008/12/30 11:00]
思いやる気持ちは有れど、本当のところはご本人だけしかわかりません。

時間がかかっても、いつの日にかの復帰を信じてお待ちしております。