Shangri-La

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02.第三回TCS二回戦 華柳 vs スタースクリーム

チャンプが帰ってきた。
第3回山口チャンピオンシップにて優勝を果たした華柳も、
HAJIMEと同じく広島の遊戯王コミュニティを盛り上げるトーナメント
プレイヤー。
一身上の都合によりこの一年は表舞台から退いていたが、今回、予選
ラウンドを勝ち抜き、見事決勝トーナメント進出を果たす。
その構築はまさに雛型通りとも言える「旋風BF」、メイン・サイド
合わせて細部に華柳個人ならびに広島コミュニティ独自の環境への回答
が見受けられる。
かつては福岡を拠点としていた古豪の、新たな挑戦を追っていきたい。

Game1
先手は華柳。
《闇の誘惑》を発動してから辿り着いたのは、二枚の《黒い旋風》。
そこから《BF-蒼炎のシュラ》が現れ二枚のBFを得る。
ハンドにブラスト、そしてカルートが追加される、「旋風BF」の
理想的な動き。

一方でスタースクリームは場にモンスターが並ばない。
ターンが回ってくるやいなやノータイムで直接攻撃が決まると場に
《トラゴエディア》が降る。スタースクリームのデッキが何かはまだ
判断がつかないが、もし四つ星を多く構える構築であれば軒並みBFが
奪われ兼ねない。
他にも、生贄が1体残るだけで《邪帝ガイウス》に繋がれる可能性も
ある。
しかし、それにも増してアドバンテージを稼ぐのが旋風BFの強み。
《BF-黒槍のブラスト》を戦線に加え、さらに手札を肥やしていく。

エンドフェイズに《サイクロン》で《月の書》を射抜いてから、
スタースクリームはすぐに《邪帝ガイウス》を召喚、場のBFを取り
除くも一度見えた《BF-月影のカルート》を意識し攻撃はせず、
伏せカードを構えて対応。

華柳は攻撃を止めない。
ノータイムで攻撃を行い、それが通ってガイウスを打破。
相手の伏せは何かしらのブラフである事を見極める。

スタースクリームは、手札を使い切っていくも攻めの姿勢に転じる事は
出来ない。
《サイバー・ドラゴン》と一体の壁を置いてターンを返す。

《黒い旋風》によるアドバンテージ・エンジン。
これを尽きる事なく動かしていくために華柳の構築には《BF-銀盾の
ミストラル》まで採用されている。《BF-疾風のゲイル》召喚から各種
チューナーを手に入れるとさらに相手を攻め立てていく。
相手のデッキが分からないままであったが、このとき裏守備の
《コアラッコ》がめくれ、猫シンクロである事が判明し、華柳は事無き
を得た。


華柳 1-0 スタースクリーム


Game:2
伏せるカードを戻してみせたりと、悩ましげな様子を見せるスター
スクリーム。今回も事故が起きているのか。初動は同じく二枚の伏せ
カード。

華柳の勢いは止まらない。即座に放った《大嵐》で早速アドバンテージ
を稼ぐ。
さらに《黒い旋風》もしっかり引いており、さらなるアドバンテージ
によって相手を引き離し続ける。

スタースクリームは再び伏せカードを並べるのみでターンエンド。
返すシュラの攻撃に対しては《次元幽閉》、しかし負けじと二体目の
《BF-蒼炎のシュラ》が送り込まれる。
防御に回した《魂を削る死霊》さえも、《BF-疾風のゲイル》の前には
無力。次の攻撃で《聖なるバリア-ミラーフォース-》が放たれアドバン
テージを取り返したかと思いきや、《黒い旋風》で再び巻き返されて
しまうスタースクリーム。
華柳の手札はいっこうに尽きる事はない。


華柳は《邪帝ガイウス》、スタースクリームは《BF-極北のブリザード》
と相手のリソースを潰し合い、両者共にハイレベルな攻防が繰り広げ
られる中、スタースクリームの右手が光る。

ついに辿り着いた《レスキュー・キャット》。

手札が尽きている華柳、さすがに苦い顔。
トップから訪れた《ゴッドバード・アタック》も荒廃した大地では
ただの紙に過ぎなかった。

華柳 1-1 スタースクリーム

Game:3
華柳は攻めの姿勢を崩さない。
常に初手に《黒い旋風》を握れている事からも、勢いが感じられる。

相手の守りを《大嵐》で一掃してから《魔轟神獣ケルベラル》《精神
操作》によりBFを除去、《ゴヨウ・ガーディアン》を出すが、それは
次のターン、《スターライト・ロード》と《王宮の弾圧》の衝突により
《ゴッドバード・アタック》の餌食となっていた。

迎える華柳の5ターン目。その手札には《BF-大旆のヴァーユ》と
《BF-月影のカルート》。
相手が《キラー・トマト》を場に出してきたので《BF-月影のカルート》
をプレイ、《黒い旋風》により《BF-疾風のゲイル》を構えてターンを
終える。

次の相手の動きは、同攻撃力のトマトとカルートをぶつけ、一方的に
BFを倒す、リクルーターの常套戦術を取るに違いないと予想する華柳。
そこには一枚の伏せカード。誰にも正体が知られていないその一枚は、
はたして。

案の定、スタースクリームは《キラー・トマト》による攻撃を決行。
デッキを回転させる事でドローカードの質を向上させる目的もある。
ダメージステップまで進み、お互いが相打ち。
《キラー・トマト》の能力が誘発、解決されるかと思った刹那、
華柳のデックテクが炸裂する。

「《天罰》をプレイします。」

全てが強烈だった。
久しくトーナメントシーンで見ていない、しかし常にプレイヤーの
意識下に存在する一枚が撃ち放たれた。
リクルーターやライトロードをはじめ《オネスト》《BF-月影の
カルート》などのコンバットトリックまで対処できる、まさに環境に
適したトラップ。
おまけにその手札コストによって《BF-大旆のヴァーユ》が墓地へ配備
される。
全てが、「完璧」だった。

フェイズ宣言からカード一枚一枚の行動まで全てを正確に告げていく
丁寧さが特徴な、華柳のプレイスタイル。
全ての状況を想定しながら常に冷静沈着を保ち、そして「制圧」する。

自分の行動を読み切れなかった相手に対する、それはまさに"天罰"だった。

そのまま流れを掴み、カルートを撃ちこんで勝負が決まる。


華柳 2-1 スタースクリーム
Result:華柳 Win!

登録タグ: 遊戯王OCG  大会レポート 

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テーマ:日記投稿日時:2010/01/04 12:54
TCGカテゴリ: 遊戯王OCG  
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