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1年に1度の転換期。
マジック：ザ・ギャザリングの『基本』を更新する時が今年もやってきた。
「基本セット2015」では、いつも以上に重要となるこの言葉…「プレインズウォーカー」。
「プレインズウォーカー」の『基本』をおさらいしよう。

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プレインズウォーカーとは…
マジック：ザ・ギャザリングの世界は〝多元宇宙″と呼ばれている。
無数の〝次元（Plane）″と呼ばれる場所が、〝久遠の闇″と呼ばれる霊気に満ちた空間に点在している。
それは現実世界の〝星々″と〝宇宙″のような関係だと考えてもらって問題ないだろう。

純粋な混沌と穢れの無いマナに満ちた〝久遠の闇″に生命体が入ることは、即ち死を意味する。
しかし「プレインズウォーカー」は違う。
短時間ではあるが、〝久遠の闇″で生き延びることができ、そして他の〝次元″へと渡ることができる。
『次元を渡り歩くことの出来る者』が「プレインズウォーカー」なのだ。

そして様々な〝次元″の物語に触れ、そこに住まう生物や構築物、さらには他の「プレインズウォーカー」の力すらも呪文書（カード）として借りることのできる我々「プレイヤー」もまた「プレインズウォーカー」である。

〝灯（「プレインズウォーカー」になれる素質）″を持つ者は100万人に1人と言われている。
その灯を燃やすことなく生涯を終える者もいることから、「プレインズウォーカー」となれるものはとても少ない。
マジック：ザ・ギャザリングは、様々なきっかけにより灯を燃やし「プレインズウォーカー」となった彼等の、そして我々プレイヤーの物語なのだ。

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かつて「プレインズウォーカー」達はまさに神のような存在だった。
「プレインズウォーカー」のみがマナというもののなんたるかを知っている。
一般の魔法使いには、5種類のマナも、次元を渡る方法も、召喚についても知らないに等しい。
その強大なる魔力のおかげか不老不死であり、天下万物の創造も破壊も思うが儘であった。

そこに転機が訪れる。
現実世界の時間で2006年10月6日に発売されたエキスパンション、「時のらせん」から続くブロックのストーリーの最終局面で起こった出来事によって、「プレインズウォーカー」の無限の魔力や不死の力は失われてしまった。

しかし悪い事ばかりではない。
それ以降、プレイヤーは「プレインズウォーカー」を呼出し、共に戦うことが可能になった。
神に等しき存在を呼びつけることなど不可能であったが、新しい「プレインズウォーカー」達はその呼びかけに（ある程度）応じてくれる。
多くのマナが必要であったり、呼び出してもすぐに帰ってしまったり、針でさされただの置物になってしまったりもするが、共闘できる心強い仲間となってくれたのだ。

▲《不動のアジャニ》	▲《ギルドパクトの体現者、ジェイス》	▲《リリアナ・ヴェス》	▲《紅蓮の達人チャンドラ》	▲《頂点捕食者、ガラク》

「プレインズウォーカー」として初めてカード化された5人は、「基本セット2015」にも入っている。
その中の一人、《野生語りのガラク》が今回の中心人物となる。

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▲《鎖のヴェール》

《鎖のヴェール》の呪いにより死の淵へと立たされた《ガラク》。
《守護天使アヴァシン》もその呪いを解くことができなかった。
呪いは《ガラク》の心を徐々に暗く染め上げていった。
今の《ガラク》はとても人間とは思えないような容貌だった。

汗と古い血の悪臭を放つ巨大な筋肉の塊。
父の仇を討った証であった兜は錆と傷にまみれている。
「自然はお前の最も大切な仲間だ。森とそれが与えてくれるものを信じるのだ。」
今まで信じてきた亡き父の言葉も、今や思い出すこともない。
〝狩人″としての本能が《ガラク》を支配していた。
この世界で最も狩り甲斐のある獲物…
「プレインズウォーカー」を狩るために、《ガラク》は今日も〝次元″を徘徊している…


※動画は『マジック2015 ― デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ』のものです。

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「基本セット2015」は、7月16日にリリースされたデジタルゲーム『マジック2015 ― デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ』（以下M15DotP）とリンクしている。
それは《ガラク》とプレイヤーの物語。
『M15DotP』でプレイヤーは《ガラク》を見つける為に5つの〝次元″を旅することになる。
その5つの〝次元″、「テーロス」、「ラヴニカ」、「イニストラード」、「シャンダラー」、「ゼンディカー」を体現する5体の《魂》がカードとして登場している。
また物語上で出会う中心人物（と、おなじみの顔ぶれ）が伝説のクリーチャーとして登場している。

▲《テーロスの魂》	▲《ラヴニカの魂》	▲《イニストラードの魂》	▲《シャンダラーの魂》	▲《ゼンディカーの魂》

通常セットとは違い〝次元″を特定しない基本セットだからこそ出来るこのギミック。
既存プレイヤーには懐かしさとゲームの奥深さを、『M15DotP』から入った新規プレイヤーにはゲームから飛びだしてきた登場人物をリアルに手にすることの感動を与えてくれる。

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黒マナの呪いの影響で純粋な緑ではいられなくなってしまった《ガラク》。
緑単色の後継者として、一人のエルフが「基本セット2015」へと再登場を果たした。
彼女の初登場はコンピューターゲーム「Magic： The Gathering - Duels of the Planeswalkers」。
その後「ゼンディカー」でカード化されてから約5年の時を経て、ついに2種類目の《ニッサ・レヴェイン》がやってきた。

▲《世界を目覚めさせる者、ニッサ》

〝久遠の闇”で生まれ、ありとあらゆる生命とマナを貪りつくす存在、《エルドラージ》。
故郷「ゼンディカー」は3体の《エルドラージ》の始祖のうちの1体、《無限に廻るもの、ウラモグ》によって滅ぼされかけていた。
強大な力の前になすすべもなくやられていく仲間達。
しかし《ニッサ》は《ウラモグ》の血族との戦闘で、闘争心を奮い立たせ、「ゼンディカー」そのものとの繋がりを強めることに成功した。
血族よりも強力なエレメンタルを呼び起こし、勝利を収めた。
しかしまだ《ウラモグ》は暴れ続けている。
《エルドラージ》を滅ぼすには、「ゼンディカー」全体が共に戦わなくてはならないことを《ニッサ》は知っている。

「大地が襲い掛かる」とのモチーフと土地がクリーチャー化するカードが多数登場した「ゼンディカー」ブロック2つ目のエキスパンション、「ワールドウェイク/Worldwake」。
《世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker》の名は、まさに体を現しているようだ。

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恒例となっているゲストメカニズムは、「ラヴニカ：ギルドの都（旧ラヴニカブロック）」でセレズニアギルドが持っていた「召集」。
自分のクリーチャーにも呪文の詠唱を協力してもらうかのような、強力な能力だ。
今回はセレズニアカラー（白緑）のみではなく、各色きっちりと「召集」カードが存在している。

▲《民衆の好意》	▲《召喚の調べ》	▲《ウルドのオベリスク》

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前回の「基本セット2014」から引き続き「スリヴァ―」達も参戦。
エイリアン型から人型へとモデルチェンジしたスリヴァ―達の王（女王？）もついに登場し、本気のスリヴァ―が見られそうだ。

▲《巣主スリヴァ―》

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新たな基本がここにある。
次元を越えた戦いを体感しよう！
マジック:ザ・ギャザリング「基本セット2015」は本日発売！



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