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1、去年までの傾向
1-1:去年の16地区を抜けたデッキ
1-2:去年使用頻度の高かったカード
1-3:参考資料
2、優良カード ←今日はコレ
2-1去年使用されたカードで、今年使用頻度が上がるであろう優良カード
2-2去年から今年の間で増えた優良カード
3、今年台頭するであろうデッキ予想
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2、優良カード
デッキを構築するにあたって、カードパワーの高いカードを一通り把握しておくに越したことはありません。
そこで今日は、今年の白リーグで多くのデッキに採用されるであろう優良カードをおさらいしようと思います。
各カードの評価はなるべく客観的に行ったつもりですが、僕の主観は確実に入っていると思いますのでその点はご注意下さい。
2-1去年使用されたカードで、今年使用頻度が上がるであろう優良カード
昨日、昨年の16地区で勝ち上がったデッキのパーツについてザッと紹介しましたが、その中から今年使用頻度が上がるであろうカードをいくつか挙げます。
評価の前提として「小川・休憩の禁止」があります。
それらのカードの禁止により、集中に頼って行っていたハンドアドの確保とレベル3からの耐久が難しくなり、去年の地区決勝大会で多くの人が使っていた型のデッキ(小川集中耐久、小川集中ロック)は大幅な弱体化を強いられることになりました。
また、それに伴った昨今のトラガデッキの台頭とそれへの対処も念頭に置いておかなければいけません。
よってそれらを補うカード、例えば
・単体でハンドアドを稼ぐカード
・盤面をとることでハンド・ダメージアドを稼ぐ高パワーキャラ
・安定して陣形を敷くための回収カード
・レベル3付近での打点加速(バーン)
・バーン対策
などは以前より重宝されるでしょう。
そのような点を考慮した上で以下のカードを選びました。
昨日の記事の「1-3:参考資料」を合わせてご参照下さい。
【赤】
SY/W08-069 トラブルガール ハルヒ
・今さら言及するのも馬鹿らしいほど有名なカードです。
去年の地区決勝大会での採用率は50%程度でしたが、集めやすさと性能の面から
今大会ではさらに台頭してくるでしょう。
「とりあえずトラガ積んどけばガチデッキになるw」とまで言われる程の使い易さとバーン性能を誇り、きちんと圧縮を行っていない山札相手ならばレベル2後半からいっきにレベル4へ押し上げることも可能です。
また、特徴的にも恵まれており回復魔術やエプロン長門、TD限定インデックス、レベル応援マージョリーなどの優秀なパーツを有する本デッキに刺すこともできます。
このカードの効率的運用と対策が白リーグを戦う上で重要なファクターになってくると思います。
SY/W08-056 “いつも”のハルヒ
・去年の採用率は25%程でしたが、殴り返しを受けないアタッカーというのは非常に強力です。
同サイクル(朝比奈 みくる、見えざる信頼関係ハルヒ&キョン)と比較してもノーコストで思い出に飛ぶというのは明らかに強力で、戦線維持の心強い味方です。
ただし盤面に穴が空いてしまうというデメリットはあるので、複数体飛ばす際には山札の圧縮率と相談する必要があります。
1/0相打ちを先出しする時はこのカードと水着のハルヒ長門の存在を気にかける必要があります。
SY/W08-063 両手いっぱいの花束ハルヒ
・トラブルデッキ三種の神器のひとつです。
去年はプールアイコン(袋)の採用率が高かったですが、今年は小川の禁止も相まって回収手段としてカムバックアイコン(扉)が増加するでしょう。
扉が増加すると自然と積みたくなるこのカード、出た当時から強い強いと言われていましたがこいつの真価は扉8枚下で発揮されます。
基本となる応援は勿論、能力によってストック圧縮や盤面争いにも加担できるという恐ろしいカードパワーです。
去年の採用率が15%程度だったのはやはりCXの採用率に因るものなのでしょう。
これを相手のデッキに確認したらレベル1のアンコールキャラは出さない方がいいかもしれません。
SY/W08-071 色褪せた世界
・ハルヒネオスタン構築で禁止になったカードです。
伊達に禁止になったわけではなく、それ相応のカードパワーがあります。
思い出から戻ってきたいつものハルヒにこれを使い、トラガを回収してくるというのはハルヒネオスタンでしばしば見かけた光景です。
さらに水着の長門ハルヒの能力と併用することでハンド1枚と1コストがキャラ3体に変わるという錬金術が行えます。
上記の花束やトラガを積んでいるデッキならまず間違いなく入るカードでしょう。
これをリフレッシュ直前に大小みくるや佐天で封じてやるとテンポが握れるのですが、なかなかそううまくいきません。
【青】
ID/W10-097 回復魔術
ポスト休憩の回復イベントと言えばこれです。
レベル2にアラーム回復を考えているなら木琴占いや惚れ薬にスペースを奪われますが、現環境的にはこちらが優先されるでしょう。
シャナで本レベル応援が出たのも追い風です。
トラガや屋根や魔法訓練をはじめとする各種バーンによる即死を防げる点は非常に優秀で、ある種のメタと言えるでしょう。
無論それを過信していると、サイドやバウンスからのダイレクトで痛い目を見ます。
また、カウンターテキストを活かすには盤面を埋めておく必要があるという点も忘れてはいけません。
【緑】
SY/W08-026 異時間同位体 みくる&みくる(大)
SY/W08-037 ネコミミ みくる
・時間サーチ500応援とチェンジ元1500カウンター、エクストラで追加された3000カウンターなど優秀なパーツの多い時間軸の中でもひと際高い性能を持つロックコンビです。
特にネコミミのロック性能は素晴らしく、3-0で出しさえすれば基本的に次のターンまでの生存を約束されるのでタッチ緑にしてでも刺す余地はあるでしょう。
対して大小みくるはCX依存というのが辛く、以前よりCXを握りながらのプレイが辛くなった現環境では少し安定感に欠けるかもしれません。
それでもイベント封じは色褪せや回復魔術に刺さるため、要所で決まればそのまま勝ちに繋がる強力な能力であることに変わりありません。
2-2去年から今年の間で増えた優良カード
去年の白リーグから現在までの間に
【魔法少女リリカルなのはA's】
【Angel Beats! & クドわふたー】
【禁書目録II&超電磁砲】
【灼眼のシャナ】
【ハルヒエクストラブースター】
の5タイトルが追加されています。
この項ではこれらのタイトルの優良カードについてとりあげます。
【魔法少女リリカルなのはA's】
未来を変える力 クロノ
・地元の白リーグはこれ一色です。
30円のくせにいつもの光景互換の能力を持っており、白サイドだと油断してストック圧縮をしているとこいつに殺されます。
対応もワンドロー2000/1と実用的ですし、緑を組むなら一考の余地はあるかもしれません。
執務官 クロノ
・緑で組むならまず入るであろう脳みそ筋肉カード。
6500という高パワーとクロックアンコールでゴリゴリと盤面をとりに来ます。
花束で焼いてもゴリゴリとハンドを減らさずアンコールできるので相手にすると非常にうっおとしいです。
魔法訓練
・3000パンプ1点バーンは破格の性能。
みくるロックが決まった状態でも屋根と組み合わせて7点通しにいけるのが強みです。
ただし、レべル3イベントなので手札とデッキ圧迫は避けられませんし、各種イベントロックや回復魔術にも弱いです。
【Angel Beats! & クドわふたー】
『星屑』 氷室
・回復耐久型のデッキに残った希望です。
思い出さえ溜まれば白リーグ屈指の回復能力を発揮します。
ただし現環境にはおめかし長門と各種バーンが存在するため、安定して耐久するには何かひと工夫必要かもしれません。
果てしない高さへの一歩 クド
・着ぐるみクドとはなんだったのかと思わせる高スペックカード。
9000ソウル2がアンコールするというだけでも強いのに、CXシナジーもまた優秀で相手の早だしをカウンター圏外から殴ることができます。
名前、特徴、絆元共に恵まれており、緑軸なら採用を考えてもいいでしょう。
理不尽な運命への抵抗 ゆり
・与えたいときに適切な打点を与えるフィニッシャー候補。
単体で指定打点を叩きこめるのは強力です。
トラガの影に隠れがちですが、単体での打点加速性能を比べるなら屋根下をも上回るカードパワーを秘めています。
百人力の手練 椎名
・白で使える唯一の実用的なリフレッシュ回避能力。
【禁書目録II&超電磁砲】
冬の贈り物 インデックス
・本デッキレベル1のエース。
エプロン長門のドローとハンド捨てパンプ能力はよくかみ合っています。
しかし、ハンドを捨てるのは相手のトリガー前なので花束を相手にすると分が悪いかもしれません。
ハンドを捨てた後に焼かれると大きなディスアドになります。
一つ屋根の下 美琴&黒子
・値段の高い汎用バーン。
出しさえすればほぼ確実に1点バーンできるというのは無茶苦茶な話です。
だわだわと積むカードではありませんが、何枚か刺しておくと役に立ちそうです。
お姉さまの露払い 黒子
・シオン能力のレベル0・3500アタッカー。
とりあえずこいつを引きさえすればレベル0盤面は安泰でしょう。
勝気な女の子 美琴
・扉対応能力の6000アンコール。
そもそもトリガーなし6000アンコールが弱くなく、赤のレベル1アタッカー枠をアラストールシャナと争えます。
能力も強力で、2レベルを落とす用法はもちろん、相手のレベル1アンコール潰しや特定のカウンター(回復魔術やスパイラルや椎名)を打たせないために小さなキャラを落とすなど、応用が効きます。
なお、対応CXはレベル3の美琴にも対応しているので投入も視野に入るでしょう。
お姉さまへの憧れ 黒子
・デメリットの無くなった方向音痴
応援込みでサポートキャラに殴り勝てるパワーはあるので使いやすいです。
どのデッキでも安定して序盤を戦えるので、多くのデッキに採用されるでしょう。
【灼眼のシャナ】
“頂の座”ヘカテー
・白リーグ初の手札が増える4枚集中。
もうひとつの能力も無駄がなく、まさにスタン向けのカードです。
『弔詞の詠み手』マージョリー・ドー
・本デッキのレベル応援。
2コスト1点バーンは微妙な能力ですが、これとトラガがいるだけで回復魔術が打てるというのが強みです。
アラストールの契約者 シャナ
・6500アンコール。
説明不要、硬くて強いカードです。
からっぽの存在 ヘカテー
・相手ターン4500
パワーインフレが顕著なカード。
相打ちやワンドローは怖いですが、応援もつければ大抵は生き残るでしょう。
【ハルヒエクストラブースター】
夏祭りの長門
・誰でもないファントム以来の白リーグ早だし。
宇宙人軸のデッキは2000カウンターや7000バニラなどでガチガチに強化されているので、特徴単+優秀なイベントでかなり戦えそうです。
今日吟味した以外にもまだまだ優秀なカードは存在していますが、周囲の環境と他地区の方の記事を参考に特に強いカードを挙げたつもりです。
他にも今年の白リーグで流行りそうなカードがあれば是非教えて下さい。
明日はいままでのことをふまえ、白リーグで流行りそうなデッキについて考察します。
登録タグ: ヴァイスシュヴァルツ 白リーグ
テーマ:考察 | 投稿日時:2011/05/24 17:24 | |
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あきさく さん | [2011/05/24 20:34] |
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初めまして。
僕も名古屋地区決勝で白リーグに出場するつもりなので、すごく参考になりました。 次の記事も楽しみにしています! |
まさゆき さん | [2011/05/25 07:00] |
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初めまして。
個人的にはシャナの扉アイコン対応のカードがありましたよね。 あれは使えると思います。 花束ともシナジーが期待できるので・・・ |
なめ子 さん | [2011/05/25 11:26] |
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>おさくさん
はじめまして。 いつもそちらの記事を興味深く拝見しています。 名古屋の白リーグで対戦できるのを楽しみにしています。 「決勝で会いましょう」と言ってしまうと死亡フラグがビンビンに立つので「お互い頑張りましょう」にとどめておきますね。 葉留佳唯湖デッキの調整頑張って下さい! >リバースカットさん はじめまして。 アドバイスありがとうございます。 想いの力対応のシャナは強いですよね。 0コスパワー5000の時点でアタッカーとして及第点、さらにパワーパンプとデッキトップ操作がCXシナジーでできるのは間違いなく優秀です。 パワーパンプは下手なレベル2を狩るために、デッキトップ操作は終盤の詰めにそれぞれ使えるので中盤から終盤までいつ引いても腐ることはないでしょう。 僕のデッキにはコンセプトの問題で入りませんでしたが、身内で使用している人はいます。 余談になりますが、試作版扉8枚を組むにあたって全ての扉と対応能力を調べた際、その中でもかなり強かった記憶があります。 このカードの他にアンコール美琴や鉄槌ヴィータや全力全壊なのはなんかが優秀な扉対応のCXシナジー持ちですが、それらのキャラは登場時にコストが必要なのでその点でもシャナは差別化されていると思います。 |
まさゆき さん | [2011/05/26 01:19] |
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なめ子さん
あとはAB!の生徒会長「奏」、音無の心臓「奏」は生徒会デッキでならワンチャンスあるかもしれませんよ。 |
なめ子 さん | [2011/05/26 16:31] |
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>リバースカットさん
心臓かなでのカードパワーは高いですよね。 チェンジという要素があるので一概にどちらが強いと比較はできませんが、個人的にはくすぐったい毎日音姫よりも評価しています。 生徒会長も生徒会デッキなら採用圏内です。 コスト繰りは少々厳しくなりますが、レベル0のうちから安定して7000バニラや6500まゆきを握れるだけでグッとデッキの安定感が増します。 思い出になる、手札が捨てられる、キャラカードであるという点も総じて評価できます。 |