Windy Sanctuary ToCaGe出張版

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【アクエリ】カウンターについて

のーてん氏が非常に興味を惹かれることを書いていたのですが、とてもコメント欄に収まるように書けないと思いましたので、自分の日記に書きます。

十字祓は強いか弱いか。

個人的には、カード単体としての強さはあるが、その強さは環境によって相対的に変化する点が大きいと思っています。
そして、現環境であれば「強い」と思っています。

アクエリで言うリソースの確保とは、ドロー、チャージ、ファクターを増加させることであり、それがそのままゲーム中の手数の増加となります。従って、特に序盤は場の展開が最重要であり、それがアドバンテージにダイレクトに直結するのは、アクエリアンエイジの大きな特徴です。このため、1ターン内にできることを増やせるほど、勝利する確率が高まります。
これが他のゲームだと、例えばマジックで土地だけ増えても何もできませんし、ドロー枚数が基本的に固定であるゲームであれば、補給線以外の部分で相手とリソース勝負をする必要が出てきます。

アクエリという特徴的なゲームにおいて、いわゆるカウンターとはどういう立ち位置にあるのでしょうか。

マジックを例にすると、基本的にドローは1枚固定です。従って、1ターンに手札から使われるカードは、基本的に1枚です。(初手の7枚とか土地のセットとかあるので厳密には違いますが)1ターンに1枚しかドローできないカードを相殺するということは、時間を稼ぎ、コストの大きいカードを用いて1対複数の交換を迫るデッキであれば、勝利に一歩近づきます。
しかし、アクエリアンエイジの場合は、どのような勢力であれデッキであれ、序盤は場を展開させて強力なブレイクを出したり、一気に相手を圧倒できるだけのキャラを展開するなどを目指します。従って、時間を稼いで勝率を上げられるデッキというのは、ほとんど存在しません。
従って、【カウンターにターンを稼ぐという目的はほとんどありません。】
この点においては、少なくとも、アクエリのカウンターはマジックよりも有用性に劣ります。

また、序盤の場の展開に後れを取ると、勝率は劇的に低下します。従って、【相手の場の展開を妨害できるカードは強力ですし、それを防げるカードも文句なく強力】です。
カードプールが充実している環境では、この過程で使用されるプロジェクトカードやファストカードが存在します。これらはゲームの進捗上有効なカウンターが限られてきます。序盤のキネティックシュートであれば、仙術書でないと間に合わないとかはよくある話です。
しかし、現環境(地球+水嶺)であれば、序盤の場の展開を妨害するカードが少なく、早くても極秘プロジェクト、ライトニングストームやメテオインパクトといずれも3ファクターであるため、十字祓で充分間に合います。

さらに言及されていた点について。
「行動に必要なリソースであるパワーカードの供給がターン最後のフェイズである」ということですが、これは、対戦相手のターンには万全を持って迎えることができるということです。つまり、自分のターンが始まって引いた手札を見ながら、相手のターンに残したい手札を吟味し、さらにパワーカードを大量に準備して待ち構えることができるのです。これは、カウンターしたい側には有利です。一方、対戦相手は、カウンターやパワーカードを自分のターンに消費させて、相手の自らのターンでは予定していることをさせないというプレイも必要になってきます。そのあたりが駆け引きやプレイングになってきます。
ここで相手が連続して致命的なカードを使ってくることを避けるには、その前の段階で相手を揺さぶっておく必要があります。例えばイレイザー相手に4ファクター6コストある状態であれば、1回でもガード宣言させてパワーカードを削るためにアタック宣言するなどです。
その上で、【攻撃的・戦略的にカウンターをする】ことが必要です。すなわち、アクエリアンエイジのカウンターは【防御的ではなく攻撃的である】という考えを持つ必要があります。

そうなるとパワコン的なこともできる中臣祓詞が強いような気もしますが、確定カウンターではありません。しかも、これが環境に登場したが為に、パニッシュメント・アサルトを8コスト用意して撃ってくることも見受けられます。これまでだと阿羅耶識相手には十字祓を警戒して、パニッシュメント・アサルト以外の方法で勝ち筋をつけるプレイングが見られましたが、十字祓入っていないと見越した動きをするプレイヤーも出てきています。
こういう状況であれば、十字祓は相対的に強いと言えます。

デュアルサンダーの例がありましたが、これはファクター減少が痛いかどうかのタイミングによると思います。撃たせないプレイングも必要ですし、十字祓するしかないにしても、次の自分のターンにできることがしっかりできるかをあらかじめ考慮しておく必要があると思います。
まあ序盤から中盤にかけてのこういう状況なら、中臣祓詞が強いですね。

ちょっとまとめましょう。
アクエリアンエイジのカウンターとは、
【ターンを稼ぐという目的はほとんどない】
【相手の場の展開を妨害できるカードを防げるカードは文句なく強力(特に序盤に)】
【防御的ではなく攻撃的である】

終盤で十字祓の2コストが厳しいという状況はおそらく負け展開ですので、中盤にかけて使用する場合に如何に戦略的に使用するかが求められるのではないでしょうか。
それと、イレイザーが圧倒的に多い現環境では、重プロジェクトが飛んでくる比率が高いので、相対的に十字祓は強いと思われます。
イレイザーに分の悪い勢力メインでタッチで十字祓というのであれば強いですが、阿羅耶識メインであれば、色相性的にイレイザーには有利なので、他のカードを積んでも良いのかもしれません。このあたりはメタゲームも影響してきます。

登録タグ: アクエリアンエイジ 

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テーマ:日記投稿日時:2012/05/28 01:09
TCGカテゴリ:
表示範囲:全体
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現在“1件”のコメントがあります。
icon03 かんすわ さん [2012/05/28 11:20]
はじめましてー!
自分もギャラクシーで赤単を使っているとき、十字祓だとコスト的に
撃たされている感があって、カウンターって難しいと思っていました。
しかし、アクエリのカウンターは【防御的ではなく攻撃的である】ことや
撃たせないプレイング、次のターンにしたいことをあらかじめ考慮しておく
など、いまの自分に足りない考え方をわかりやすく解説していただいたので
赤単の使い方、赤単との戦い方が少しわかった気がします。

丁寧な解説ありがとうございました!