しいなかいんさんのブログ

ちょっと懐古的ですが、ちょっとためになる話かなと
思いつつ。ちょっと筆を取ってみる。

最近、どんなゲームをやっていても思うのが
すぐに「勝つにはどうしたらいいですか？」と
聞いてくる人がいることである。

そういう時には自分はこういう
「とりあえず自分の思うとおりやって負けてみて、
　負けた理由を考えると強くなるよ」と言っている。

そう、自分で考えることの大切さを伝えている。

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もう、何年前だろうか。

メディアファクトリーさんが出していた「デビルチルドレン」という
カードゲームをやっていた時期があった。

自分にとってカードゲームの楽しさ、辛さ、そして強さに対する気持ちを
すべて植えつけてくれたゲームである。

その頃は精力的に活動していて、新しい弾が出ると大量に購入し
次の日にはカードリストをテーブルタグで組んだテーブルに載せて
ＨＰにアップしたものだった。

ＨＰにきていたのはアニメの影響からか小中学生が多かった。
そんな中チャットで色々と交流を行った。

そのときからチャット対戦等を行っていたので皆の実力が
どんどん高くなっていった。

そこに一人Ｏ君という子がいた。彼は常に新しいデッキを用意して
勝負して負けてもすぐに調整して自分のデッキを超えてくる。
正直自分は彼の成長が愉しくてしょうがなかった。

２年目の全国大会。彼は決勝大会まで駒を進めた。
自分のサイトからの代表ということもあり自分もうれしくなり
大阪まで貧乏旅行をした。そのときに、多くの大阪の方と知り合うきっかけに
なった。

結局その大会で彼は決勝で負け準優勝という成績を残した。
彼はお父さんとともにとても悔しそうにしていた。
大会終了後彼に話を聞くと「今年は受験だからもう大会は・・」という
ことだった。悲しいけれどその後「でも受験が終わったらまた来ます！」と
元気に言ってくれた。それが自分にとってうれしい瞬間だった。

それから半年の時が過ぎ・・・大会でまた彼と出会った。
中学から高校へと進学した彼は背も高くなりびっくりした。

「受験の間我慢したんだ。これからよろしくお願いします。
　そして、必ず今年こそ優勝します！」
それが彼の第一声だった。

その後もサイトで一緒にデッキを研究した。
公認大会では雌雄を決することもあった。
いつしか、二人は年代を超えたライバルになっていた。

そして、最後の公式大会となってしまった第３回バトルマスターズ。

関東ブロック敗者復活トーナメントで彼は勝ちあがってきた。
しかもそのトーナメントでは私を倒しての勝ち抜けであった。

そして関東Ａブロック代表である私
そして彼は全国大会の舞台に上がるのである。

結果から話すと、私は途中で敗退。

そして、彼は約束どおり全国大会を制するのである。

同じ人間が全国大会で２度連続で決勝まで行くのは
並大抵では行えない。

しかも、それで優勝を勝ち取ったのである。

彼は前年の「負け」から「復活」したのである。
しかも前より更なる力をつけて・・・。

結果が欲しいのは誰も同じだと思う。
しかし、その結果を得るための過程とは
決して教えて覚えられるものではないと思っている。

自分で負けて、悔しくて、自分の負けの理由を考え
そしてまた新しい力を得る。

それを体現してくれたいい例であった。

（まぁ同じ例でいうと高校生クイズ’９４’９５では
　二年連続決勝進出で２年目に念願の優勝をつかんだ
　生徒がいる。

　そのときの言葉は
　「必ず帰ってきます。
　　　スーパー八木橋健児になって帰ってきます」）

自分に誓いを立てること。
そしてそれに向かい全力でぶつかること。
それが次のステップにつながる道だと思うから。

ちょっと長くなったけれど、言いたい事はこれに尽きる。

「勝ちは偶然。負けは必然。
　　必然の中に理由を見出し
　　　必然の勝利を掴み取れ」

負けることは勝つことへの一番の近道だと、そう椎名は思う。
負けることを恐れるな！そして本当の「勝利」をつかんで欲しい。

長文失礼しました（・ｘ・）

まじめモード中のし～な（・ｘ・）