その日を境に…レイは心を閉ざしてしまった。そんなレイを見て両親は尋ねるしかなかった。
「どうして、笑顔を見せてくれないんだい?何かあったのかい?」
だけど、レイは答えなかった…。あのドアを開けたこと、その先の部屋に入ったことを怒られるのが怖いかったからじゃなく…その心配している姿が偽者だと知っているから…。
その夜、両親は不思議に思いながらレイが入ってしまった部屋…『研究所』に入っていき、そして知った。コンピューターが起動していて、データが開かれていたのだ。レイがこの部屋に入った事、この部屋で真実を知った事…だから心を閉ざし、何も話さずにいる事を知った。
次の日の朝、レイが起きてきた時に二人は告げた。
「お前は失敗作だ…言われた事を守ることも出来ない兵器など、必要ない。」
兵器と口では言っていても、外見が人だからか…二人は、レイを処分しなかった。やはり、自分の手で人を殺すのに抵抗があったのだろう。転送の魔法を使い…レイを未開世界に送った。そのまま朽ち果てる事を望んで…。
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テーマ:小説 | 投稿日時:2010/04/26 09:26 | |
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