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「基本セット」ではおなじみとなっている“ゲストメカニズム”。
今回はなんとクリーチャータイプ“スリヴァー”がまさかの復活！

懐かしい名前だ、と感じる人はかなりのマジック暦を持っているだろう。
「デュエルマスターズ」初代主人公、切札勝舞も、かつては“スリヴァー”入りデッキを使っていたという･･･
しかし「基本セット2014」の“スリヴァー”は、我々の知っているものとは異なる歴史を歩んできたようだ･･･

“スリヴァー”の歴史

“スリヴァー”は今から約16年前に発売された「テンペスト」ブロックにて初登場した。
味方はもちろん敵とすらも能力を共有するという特殊なクリーチャー。
鋭く尖ったシルエットを持った雌雄同体のそのクリーチャー群は多くのプレイヤーに衝撃を与えた。

“スリヴァー”の起源はわからない。
どこかの次元から連れ去られてきたのか、はたまた元からいた種族なのか･･･
そんな彼らは「ラース」と呼ばれる次元で暮らしていた。
「ラース」がファイレクシアに侵略され、その統治下に置かれた後、“スリヴァー”達はファイレクシア人の生体実験の材料とされる。
一体どの種がオリジナルで、一体どの種が改造体なのか･･･
今となってはそれを知ることは出来ない。

“スリヴァー”は群れの意思を共有する。
あたかもひとつの脳を全員で共有しているかのように。
近くにいる“スリヴァー”を完璧に正確に「読み」、性質や力を共有することが出来る。

マジック史上初の(一般に手に入るカードでの)5色カードである《スリヴァーの女王》。
全ての“スリヴァー”は彼女に統率されていた。

人語を理解出来る高い知能を持った彼女は、物語の主人公達と話し合いをする場面がある。
ファイレクシアが彼らから奪った宝物を保護する役目だった彼女は説得に応じ、宝物を返したのだった。

しかし次元転移（次元が別の次元へと移動し、場合によっては重なってしまうこと）の影響で、彼らの住処は火山の中心へと転移した。
あまりにもあっけない、彼らの最期だった。
女王は死に、生き残った少数の“スリヴァー”達も指導者なしでは長くは生きられなかった。

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時は流れ約100年後（セットの発売としては5年後）、「オンスロート」ブロックにて彼らは復活を果たす。
激浪計画と呼ばれる秘密研究機関は、過去の出来事を調べるうちにある古代生物の残骸を発見する。

この古代生物、“スリヴァー”の復活を研究主題とし、ついに激浪計画は“スリヴァー”を復活させることに成功する。
さらに研究は加速し、様々な新種が作られていった。
しかし、女王無き彼らを統制することを、彼らには出来なかった･･･

研究所から逃げ出した個体は繁殖し、制御不能な暴れまわる群れと化した“スリヴァー”は激浪計画を襲った。
研究施設を乗っ取った彼らだったが、群れは女王の不在により迷走し混乱状態だった。

そんな中《ミラーリ》（伝説のアーティファクト）の魔法的な波動を女王の呼び声と錯覚した“スリヴァー”の群れは、《ミラーリ》に群がっていた。
その時、女神《カローナ》の復活により、魔力の爆発が起きた。
その衝撃に大半の“スリヴァー”が死滅したが、極一部の集団が生き残った。
その集団は1つの個体へと融合し、集団潜在意識を顕現する究極の存在《スリヴァーの首領》となった。
そして彼らは今なお生き続けている･･･

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一方「時のらせん」ブロックでは、歪んでしまった次元の影響で死滅せず、繁栄を謳歌する姿を見ることが出来る。

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そして「基本セット2014」では･･･
エイリアン風だったその容貌は一変し、人間の形と良く似たものとなった。

その影響か、今まで敵も味方も区別無く「全て」と能力を共有していた彼らも、「自分の仲間のみ」と共有する知恵？を付けている。
もちろんクリーチャータイプは変わらず“スリヴァー”。
昔の同種との能力共有は可能だ。

種の起源がわからない彼ら。
「シャンダラー」という次元を元にしているという今作の“スリヴァー”が、もしかしたら原種なのかも知れない･･･

次のページでは、新しくなった“ルール”を紹介。
今まで慣れ親しんだルールからの変更点をおさらいしておこう。

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