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[2009/08/07 18:00] |
オンラインTCGってどうなの? ChaosTCG×Chaosオンライン
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先日「Chaosオンライン」が正式にサービスを開始した。
アナログTCGユーザーの我々にはイマイチピンと来ないオンラインでのカードゲーム展開。
「ChaosTCG」は株式会社ブシロードが発売する「俺の嫁」を全面的に推した、キャラクター入り乱れたトレーディングカードゲーム(ニトロプラス、アクアプラス、ストライクウィッチーズ、真・恋姫無双のキャラクターが参戦しており、秋にはオーガストの参戦も控えている)で、「オンライン版ChaosTCG」の開発に関しては販売当初から発表はされていた。
ここで多くの「ChaosTCG」ユーザーが期待していたのは、シミュレーターとしてのオンラインゲームである。
実際には持っていないカードでデッキを組むことが可能になるなら、
自分の考えたデッキの動きや理論の検証ができ、それは非常に便利なツールとなる。
またオンラインの利点として、遠く離れたユーザーともいつでも対戦できることから、
周辺の環境に左右されずそのカードゲームを楽しむことができる。
そんな期待の元、リリースされた「Chaosオンライン」は、
実際の「ChaosTCG」の簡易版ルールに加え、オンライン版限定カードを使用するという同システムの別ゲームだった。
しかし「ChaosTCG」の本来のゲーム性は失われておらず、ゲーム開始にインストール不要(フラッシュゲーム)で敷居が低く、数値計算が楽などの理由よりβテスト時の評価はかなり良好だったようだ。
クローズドβテスト、オープンβテストを経て、基本プレイ無料のアイテム(カード)課金制で「Chaosオンライン」正式サービスがスタートした。
しかし率直な疑問、アナログのTCGユーザーはオンラインTCGをプレイするだろうか。
もちろんアナログと互換性のあるゲームであればシミュレーターとして利用される可能性は考えられるが、
これは同システムの別ゲームである。
また既にリアルで投資しているユーザーがカードデータ購入に投資するだろうか。
アナログTCGユーザーの気を引くかのように「ChaosTCG OS:真・恋姫無双1.00」のパックの中には、
「Chaosオンライン」上で使用できるアイテムやカードが手に入るシリアルナンバーカードが封入されている。
このサービスに最初に気づくのは当然パックを購入するアナログユーザーなので、
やはり「Chaosオンライン」は、「アナログユーザー」→「オンラインユーザー」の図式を狙っているように見える。
逆の意図も当然考えられる。
オンライン版をプレイしたユーザーが、簡易版ルールで「ChaosTCG」に触れる。
実際のカードを手に入れるとパック内にシリアルナンバーカードが入っているため、実際のカードに触れる。
そこからアナログユーザー化を促すという流れである。
そうだとするとChaosオンラインはアナログユーザーの視点から見ると「壮大なチュートリアル」という位置づけになる。
むしろこの流れの方が現実のプレイヤーにはありがたいコンボである。
しかしオンラインTCGとアナログTCGは共生共存できるのかには疑問が残る。
今まで様々なオンラインゲームとアナログゲームのコラボレーションを見てきたが、
目に見える成功例はほとんどない。
「遊戯王ONLINE」などのようにアナログゲームと共生できているTCGは非常に稀な例である。
「遊戯王ONLINE」はプレイ課金制(専用のプリペイドカード購入で一定数の対戦ができる)である。ゲーム内環境としては、
使用可能なエキスパンションは現実の最新環境の一歩前の状態。
そのためシミュレーターとしては機能しないが、回顧する面白さがある。
またオンライン上での制限禁止カード、カードの入手難易度等は現実のそれとは異なるため、
そこには「遊戯王OCG」のパラレルワールドが存在する。
なにより原作キャラクターとの対戦が可能なのはアナログゲームにはない魅力である。
現実にユーザーがたくさんいるならば、オンラインにはオンラインの存在意義が必要である。
もし現実のユーザーが少ないのならば、オンラインはその減少に拍車をかける可能性すらある。
オンライン上でしか快適な対戦環境がないとなるなら、その行きつく先はオンライン上で完結する「普通のオンラインゲーム」である。
「Chaosオンライン」は、「ChaosTCG」とシステムを同じとするだけでカードテキストや基本ルールを異にするのでそういった心配はなさそうだ。
プレイ料金自体は無料なため、ある程度の構築ができれば課金しなくても遊び続けることができる。
そこにはネット上のコミュニケーションが生まれ、それが良い意味で現実とシナジーするのであれば、
「ChaosTCG」を盛り上げることにも繋げることができるのかもしれない。
となると「ChaosTCG」ユーザーは、「Chaosオンライン」において、
「Chaosオンライン」から「Chaosを始めたユーザー」をリアルユーザーにするために
「Chaosオンライン」をプレイするのが一番いいスタイルではないだろうか。
「Chaosオンライン」上では、「オンラインゲームユーザー≠TCGユーザー」が現在の課金しているプレイヤーであると推測される。
「Chaosオンライン」は、「遊戯王ONLINE」より露骨なパラレルワールドである。オンラインではオンライン独特の楽しみ方があるだろう。そこで生まれたコミュニケーションを現実にフィードバックできれば・・・。
現在「Chaosオンライン」では、追加カードとして「真・恋姫無双」のカードが導入された。
アクアプラス・ニトロプラスなど既存のChaosTCG参戦タイトルがオンラインに登場するのも時間の問題だろう。
これからも様々なキャラクターが参戦し益々魅力を増していくChaosオンライン。
「カード学園(TBS)」の放送、「ADショップ」オープンなど斜め上を行くTCGのプロモーションを行っているブシロード。
「Chaosオンライン」もまた成功例のない道へチャレンジしているようにも見える。
「Chaosオンライン」は今後どのような立ち位置にてその「存在意義」を魅せてくれるだろうか。
(C)bushiroad All Rights Reserved.(C)AXIA
(C)BaseSon All Rights Reserved
アナログTCGユーザーの我々にはイマイチピンと来ないオンラインでのカードゲーム展開。
「ChaosTCG」は株式会社ブシロードが発売する「俺の嫁」を全面的に推した、キャラクター入り乱れたトレーディングカードゲーム(ニトロプラス、アクアプラス、ストライクウィッチーズ、真・恋姫無双のキャラクターが参戦しており、秋にはオーガストの参戦も控えている)で、「オンライン版ChaosTCG」の開発に関しては販売当初から発表はされていた。
ここで多くの「ChaosTCG」ユーザーが期待していたのは、シミュレーターとしてのオンラインゲームである。
実際には持っていないカードでデッキを組むことが可能になるなら、
自分の考えたデッキの動きや理論の検証ができ、それは非常に便利なツールとなる。
またオンラインの利点として、遠く離れたユーザーともいつでも対戦できることから、
周辺の環境に左右されずそのカードゲームを楽しむことができる。
そんな期待の元、リリースされた「Chaosオンライン」は、
実際の「ChaosTCG」の簡易版ルールに加え、オンライン版限定カードを使用するという同システムの別ゲームだった。
しかし「ChaosTCG」の本来のゲーム性は失われておらず、ゲーム開始にインストール不要(フラッシュゲーム)で敷居が低く、数値計算が楽などの理由よりβテスト時の評価はかなり良好だったようだ。
クローズドβテスト、オープンβテストを経て、基本プレイ無料のアイテム(カード)課金制で「Chaosオンライン」正式サービスがスタートした。
しかし率直な疑問、アナログのTCGユーザーはオンラインTCGをプレイするだろうか。
もちろんアナログと互換性のあるゲームであればシミュレーターとして利用される可能性は考えられるが、
これは同システムの別ゲームである。
また既にリアルで投資しているユーザーがカードデータ購入に投資するだろうか。
アナログTCGユーザーの気を引くかのように「ChaosTCG OS:真・恋姫無双1.00」のパックの中には、
「Chaosオンライン」上で使用できるアイテムやカードが手に入るシリアルナンバーカードが封入されている。
このサービスに最初に気づくのは当然パックを購入するアナログユーザーなので、
やはり「Chaosオンライン」は、「アナログユーザー」→「オンラインユーザー」の図式を狙っているように見える。
逆の意図も当然考えられる。
オンライン版をプレイしたユーザーが、簡易版ルールで「ChaosTCG」に触れる。
実際のカードを手に入れるとパック内にシリアルナンバーカードが入っているため、実際のカードに触れる。
そこからアナログユーザー化を促すという流れである。
そうだとするとChaosオンラインはアナログユーザーの視点から見ると「壮大なチュートリアル」という位置づけになる。
むしろこの流れの方が現実のプレイヤーにはありがたいコンボである。
しかしオンラインTCGとアナログTCGは共生共存できるのかには疑問が残る。
今まで様々なオンラインゲームとアナログゲームのコラボレーションを見てきたが、
目に見える成功例はほとんどない。
「遊戯王ONLINE」などのようにアナログゲームと共生できているTCGは非常に稀な例である。
「遊戯王ONLINE」はプレイ課金制(専用のプリペイドカード購入で一定数の対戦ができる)である。ゲーム内環境としては、
使用可能なエキスパンションは現実の最新環境の一歩前の状態。
そのためシミュレーターとしては機能しないが、回顧する面白さがある。
またオンライン上での制限禁止カード、カードの入手難易度等は現実のそれとは異なるため、
そこには「遊戯王OCG」のパラレルワールドが存在する。
なにより原作キャラクターとの対戦が可能なのはアナログゲームにはない魅力である。
現実にユーザーがたくさんいるならば、オンラインにはオンラインの存在意義が必要である。
もし現実のユーザーが少ないのならば、オンラインはその減少に拍車をかける可能性すらある。
オンライン上でしか快適な対戦環境がないとなるなら、その行きつく先はオンライン上で完結する「普通のオンラインゲーム」である。
「Chaosオンライン」は、「ChaosTCG」とシステムを同じとするだけでカードテキストや基本ルールを異にするのでそういった心配はなさそうだ。
プレイ料金自体は無料なため、ある程度の構築ができれば課金しなくても遊び続けることができる。
そこにはネット上のコミュニケーションが生まれ、それが良い意味で現実とシナジーするのであれば、
「ChaosTCG」を盛り上げることにも繋げることができるのかもしれない。
となると「ChaosTCG」ユーザーは、「Chaosオンライン」において、
「Chaosオンライン」から「Chaosを始めたユーザー」をリアルユーザーにするために
「Chaosオンライン」をプレイするのが一番いいスタイルではないだろうか。
「Chaosオンライン」上では、「オンラインゲームユーザー≠TCGユーザー」が現在の課金しているプレイヤーであると推測される。
「Chaosオンライン」は、「遊戯王ONLINE」より露骨なパラレルワールドである。オンラインではオンライン独特の楽しみ方があるだろう。そこで生まれたコミュニケーションを現実にフィードバックできれば・・・。
現在「Chaosオンライン」では、追加カードとして「真・恋姫無双」のカードが導入された。
アクアプラス・ニトロプラスなど既存のChaosTCG参戦タイトルがオンラインに登場するのも時間の問題だろう。
これからも様々なキャラクターが参戦し益々魅力を増していくChaosオンライン。
「カード学園(TBS)」の放送、「ADショップ」オープンなど斜め上を行くTCGのプロモーションを行っているブシロード。
「Chaosオンライン」もまた成功例のない道へチャレンジしているようにも見える。
「Chaosオンライン」は今後どのような立ち位置にてその「存在意義」を魅せてくれるだろうか。
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