オオヒルメと要件の話
先月の月刊ブシロードのヴァンガード事務局の記事を読んでたら、「宝鏡の女神 オオヒルメ」の起動能力で宣言を外した場合は同名がめくれてもドローできない、と書いてあって、は?と思ったのでちょっとそのへんの話でも。
【起】【(V)】【リミットブレイク】(4)(あなたのダメージが4枚以上で有効):[【カウンターブラスト】(2),【ソウルブラスト】(2)]あなたの呪縛カードをすべて解呪し、あなたの《ゴールドパラディン》のリアガードが5枚なら、そのターン中、このユニットのパワー+10000/クリティカル+1し、そのターンの終了時、【ソウルチャージ】(1)し、あなたのダメージゾーンから1枚選び、表にする。
まず、原則としてヴァンガードは効果は可能な限り実行します。上記の《救国の獅子 グランドエイゼル・シザーズ》の起動能力を例にすると、能力を解決する際に呪縛カードがないと解呪は実行不可能ですが、それ以降の処理は可能なので行います。
ただし、直後に「《ゴールドパラディン》のリアガードが5枚なら」とあります。
このような、「~なら」「~たら」という語で示される解決時にチェックされる条件のことを要件と言います。
要件が文章中で出てくると、その直後だけでなくそれ以降のその文章が「。」で終わるまでのすべての処理は要件が満たされなければ実行できません。上記の場合、解決時にリアガードが4枚以下だとパンプと☆増加に加えて、ターン終了時の時限誘発も作成されません。
【起】【(V)】:[【カウンターブラスト】(3)]このユニットが【双闘】しているなら、あなたの中央列のカード名に「バトルシスター」を含むユニット1枚につき、1枚引く。あなたの手札から1枚選び、捨てる。
逆に、「。」で文章が途切れたなら、要件の影響はそこで終わります。上記の《バトルシスター じゅれ》の起動能力の場合、
ここまでのことを前提にして、オオヒルメの起動能力を見てみます。テキストは以下のとおり。
【起】【(V)】:[【カウンターブラスト】(1)]このユニットが【双闘】しているなら、カード名を1つ宣言し、あなたの山札の上を公開する。そのカードが宣言したカードなら、【ソウルチャージ】(2)し、あなたのダメージゾーンから2枚まで選び、表にする。さらに、公開したカードがあなたの(V)にいるユニットと同名のカードなら、2枚引く。そのターン中、この能力は使えなくなる。
ドロー効果の文章の要件は「同名なら」のみで、前の文章とは「。」で切れているため、テキストや総合ルールを読む限りは宣言を外してもドローは可能だと考えられます。どうもこの「さらに」が曲者らしいのですが、これは月ブシ7月号付録の《灰燼の異能者 ハダル》から使われ始めた新しい表記で、これについての記述は総合ルールには見当たりません。
いまいち納得いかないので、事務局に聞いてみたところ、下記のような回答が帰ってきました。
<ご質問>
自分のヴァンガードの双闘状態の「宝鏡の女神 オオヒルメ」の起動能力をコストを支払ってプレイし、解決時に「ステラ・メイガス」を宣言しました。その後、公開されたカードが「CEO アマテラス」だった場合、ソウルチャージと表にする効果は実行できませんが、さらに、以降の効果で2枚引くことはできますか?
<回答>
いいえ、できません。
「さらに」と記述されている能力では、それ以前の効果を要件を満たした状態で解決できていなければ、
「さらに」以降の効果を解決できません。
というわけで、文章が「さらに」から始まっていると、それ以前の要件を全て引き継ぐらしいです。
先月のクソどうでもいい総合ルールの更新する暇があるなら、それ書いといてくださいよぉ…
まあ最近の今日のカードで公開されている双闘軍団にもこの表記は使われまくっていて、テンプレート化する気マンマンなので、レギオン祭に合わせて更新があるといいなと思ってます。
そういえばルールと関係ない余談なんですが、オオヒルメって社長が魔力で作った分身体らしいですね。
でもそのせいで自分と双闘!みたいな何とも言えない感じに。
秘書さん(セクレタリー・エンジェル)をリメイクしてもよかったのでは…
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テーマ:ヴァンガード | 投稿日時:2014/08/02 04:16 | |
TCGカテゴリ: カードファイト!! ヴァンガード | ||
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