(1)
『竜騎士』。飛竜を駆り、卓越した槍術で戦う空中戦のスペシャリスト。そんな竜と共に生きることを選んだエルフの集う場所が『竜鳴の谷』である。
ジオテランの森で自然と共に生きるエルフたちの『緑の風の王国』とは異なり、『竜鳴の谷』は風の強い峡谷に居を構えている。そのため、比較的人間との交流も多く、有事の際には互いに力を貸しあう友好的な関係を築き上げている。
(2)
《ドラグーン・ドライヴ》は竜騎士特有の騎竜戦闘呪文。飛竜に超加速呪文を使って音速に近い勢いで突撃、発生した衝撃波が攻防一体の鎧となってその身を包む。
守勢に長けたエルフの性質と、攻勢に長けたドラゴンの性質。その両方を併せ持つ竜騎士ならではの、戦況に応じた使い方が可能な呪文である。
(3)
《竜鳴の騎士アルドランス》は若きエルフの竜騎士にして、栄えある竜騎士七本槍の一人。巨大で長身のランスを携えての突撃を得意とし、こと戦闘においてはラインズベルにもひけを取らないほど。
確かな実力を持つが若さゆえか自身過剰な面があり、自分が竜騎士七本槍に選ばれたのは当然だと思っている。
アルドランスの実力は申し分ない。あとは精神的に成長すれば、次の団長候補に悪くないかもしれない。七本槍筆頭竜騎士たるラインズベルは、柄にもなくそんなことを考えるのだった。
(4)
この戦争で、もっとも活躍した英雄の名をあげるとしたら?
武に覚えのある者であれば、彼の名を筆頭にあげるだろう。
竜騎士、ラインズベルの名を。
ガルシルト奪回戦、タージケント制圧戦、ジオテラン攻防戦など、幾多の戦いにおいて竜騎士は武勲を立てた。そのすべては詩となり、彼の名は英雄譚として六門世界に響き渡る。
不思議なのは、あれほど活躍した英雄であるのに、戦争終結以降の彼の詩がないことだ。噂によれば、戦士としての役割を終えたラインズベルは、想い人とともにひっそりと俗世間を去った――とも言われているが、真相は定かではない。
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テーマ:バックボーンストーリー | 投稿日時:2014/10/09 20:00 | |
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