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「eldritch」……奇妙な、不気味な、不可思議な、気味の悪い

イニストラードを、そしてそこに生きる人間たちを守るために創られたアヴァシン。
狂気に憑りつかれたアヴァシンは、その創造主たるソリンによって破壊された。
護る者がいなくなったイニストラード、マルコフ荘園にて千年を経た遺恨に決着をつけるため２人のプレインズウォーカーが対峙する。

▲《復讐作戦》

ひとりは故郷を危険にさらしたにも関わらず、約束を踏みにじられ、裏切られたことへの復讐を胸に。
ひとりはただ自らの次元に厄災をもたらした者への制裁のために。
千年間、練りに練った策略でソリンとオリヴィアの軍は蹴散らされ、１対１の決闘となる。
激しい戦いの末、ついにソリンはナヒリを追い詰めその首筋に噛みついた。
が、ナヒリの方が一枚上手だった。
石術師として頂点を極めたと言っても過言ではないだろう。
ナヒリは血を吸われながらも周囲の石を操りきった。
石がソリンに”噛みつき”返す。
身体の内部まで食い込む石の歯は、ソリンにプレインズウォークをさせないよう絶え間ない苦痛を与え続けた。
いかな吸血鬼と言えど、強大な力を持つプレインズウォーカーだとしても、集中することが出来なければ次元渡りは不可能だった。

「殺すことは出来たが私がお前を生かしたに過ぎない。獄庫は私からの特別の計らいだ。」
そう言って千年前ソリンはナヒリを獄庫へと閉じ込めた。
そして今、石の中に捉えたソリンに向かってナヒリは言う。

「あなたを生かしました。『特別の計らい』のお返しです。」
意趣返しに成功したナヒリは、遠く、湧き上がる雲の天蓋の下にいるエムラクールを一瞥し、イニストラードを去った。

助けを求めるソリンに、オリヴィアは獲物を見るような目で言い放った。

「アヴァシンは死にました。そしてあなたはあなたのいるべき所に。とても快適だとおもいますわよ。」
ソリンはエムラクールとそれが約束する終末を見つめることしかできなかった。

▲《約束されし終末、エムラクール》

エムラクールを討伐するために集まったプレインズウォーカー達。
しかしエムラクールの生物の精神を支配し、異形へと変化させる力の前に劣勢に立たされていた。

▲《ゲートウォッチ配備》

消耗しきり撤退せざるをえない状況になったその時、プレインズウォーカー達は目にした。
突如死者の軍勢がなだれ込み、怪物へと飛び付き、噛みつき、かきむしり、引きちぎっていった。
その統率された動きはプレインズウォーカー達を取り囲むように防衛線を作り、外へ押し広げはじめた。
そしてそこに黒い影が舞い降りる。
優雅に地面へ降り立つとリリアナは上品な笑みを浮かべた。

「あら、ジェイス。なるべく急いで来たのだけど。」
生きる者は操られるが、精神の無い死者は操られることも影響を受けることもない。
リリアナはまさに「最後の希望」だった。

▲《最後の望み、リリアナ》	▲《リリアナの誓い》

前エキスパンション「イニストラードを覆う影」の”謎”に対する解答編となる「異界月」。
「両面カード」「マッドネス」「昂揚」「潜伏」は引き続き収録されているが、それ以上にインパクトのあるギミックが３種追加された。
それが「現出」、「増呪」、そして「合体」。
どれも”お得”なものとなっている。

◆キーワード能力「現出」
現出（マナコスト）「あなたはこの呪文を、クリーチャー１体を生け贄に捧げるとともに（X）だけ減らした現出コストを支払って唱えてもよい。（X）はそのクリーチャーの点数で見たマナ・コストに等しい。」
というテキストのキーワード能力。

▲《老いたる深海鬼》

生け贄に捧げる媒体が大きければ大きいほど現出コストは軽くなる。
既に盤面に影響を与えられなくなってしまったクリーチャーや、「場に出た時」に仕事が終わっているクリーチャーを有効利用することが出来る。
生け贄に捧げることが出来るのは１体のみである事、色マナの軽減は出来ない事に注意しながら、エルドラージをお得に使役しよう。

◆キーワード能力「増呪」
増呪（コスト）「２つ目以降に選ぶモード１つにつきこのコストを１回支払う。」
というテキストのキーワード能力。

▲《集団的努力》

増呪を持つ呪文は必ず複数のモードを持ち、追加コストを支払うことでその複数のモードを同時に発揮することが出来るようになる。
増呪コストにはマナ以外を要求するものもある。
モードは唱える際に全て決めコストを支払わなければいけない事、１つのモードを２回以上選ぶことはできない事に注意しながら、１枚で２効果以上のお得な呪文を唱えよう。

◆キーワード処理「合体」
ついに現れてしまったエムラクールの存在により、イニストラードに生きる者すべては荒廃した。
人間も人狼も吸血鬼も、そして天使さえも皆等しく怪物と成り果てた。
中には他の生物や物質と「合体」してしまったものも存在する。
エムラクールの力の証人となってしまった彼らこそが「合体」カードだ。

▲《消えゆく光、ブルーナ》	▲《折れた刃、ギセラ》	▲《悪夢の声、ブリセラ》

合体することの出来る組み合わせは固定であり、「異界月」には３組の合体カードが収録されている。
第１面（いわゆる表面）は通常通りのカードであり、クリーチャーや土地として機能する。
そしてテキストに示された合体条件を満たしたとき、カードは第２面（いわゆる裏面）を表にして組み合わせた状態で戦場に出る。
合体状態のカードは１枚として扱われ、カード名も第２面のものへと変化する。
そして点数で見たマナコストは、第１面で見た２枚の合計値となる。
墓地や追放領域などに置かれる場合、その２枚ともを同じ領域へと移動させる。
また合体カードは両面カードではないため変身させることはできない。
２枚が１枚の大判カードに合体することで、１枚としてのカードパワーは飛躍的にアップする。
この素早く合体し、お得なクリーチャーで対戦相手を蹂躙しよう。

続投メカニズムや色々なコンボ向きカードも収録。
多くのメカニズムを使いこなし、デッキを強化しよう。

▲《エムラクールの囁き》	▲《流城の密教信者》	▲《無害な申し出》

▲《謎の石の断片/エムラクールのオーロラ》

　　　　　　　　

果たしてエムラクールを討伐し、イニストラードに平和をもたらすことが出来るのか。
エルドラージを巡る物語もついに佳境に！
MTG「異界月」遂に発売！

▲《実地研究者、タミヨウ》	▲《月への封印》

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