DuelPortal トレーディングカードゲームコミュニケーションツール

「会長！ついについに生徒会にも依頼が来ましたよ！！」

「・・・・・・」

「なに悪そうな顔してグラウンド眺めてるんですか？」

「・・・ん？ああ依頼？今それどころじゃないんだよ。きざっちといっしょに悪だくみ中」

「また久遠先輩と遊んでてずるーい！」

「今、全校生徒を対象としたちょっとしたサプライズイベント進行中なんだ」

「サプライズって・・・あれ？あれってデュエル委員の札引さん？・・・泣いてない？」

「くくっ、あいつ気づいてないんだな」

「会長、すっごい悪い顔になってますよ」

「いや、まぁアイツには普段の・・・なんていうか因縁があるからな」

「これか。えーと〝マインドブレイカーによる学園制服作戦〟・・・なにこれ」

「面白ろそうだろ。俺が考えた」

「・・・いや、どうだろう・・・って、制服じゃなくて征服ですよね。
みんな制服着てますよ」

「・・・・・・」

「ってそうじゃなくて、あたしに依頼来たんですよ！！」

「なんだ、お前に来たんじゃないか。じゃあ頑張れよ」

「会長～いっしょにやりましょうよう！」

「・・・おいっ気色悪いからくっつくなっていってるだろ！」

「きめる一人じゃできな～いっ！」

「・・・鳥肌が立つからやめろ」

「カードゲームのティーチングなんだってば！」

「かもかも言ってるやつに任せとけよ」

「それ会長が今、遊んでる娘じゃん！」

「じゃあ終わるまで待ってろよ」

「泣きますよ」

「は？」

「本気で泣きますよ。あたし」

「男泣きか」

「あたしが泣くとどうなるか知ってますか会長」

「どうなるんだよ」

「試してみますか？」

「・・・遠慮しておく」

「それは残念です」

「満面の笑みで残念そうな顔をするな」

「あたしのとこに来たのモンコレなんですよ！」

「モンコレ？ああ、モンスターコレクションか」

「あたし、そんなに詳しくルール知らないのに教えなきゃいけないんですよ！」

「だったら教えながらいっしょに覚えたらいいじゃないか」

「手伝ってくれますよね！会長！」

「・・・・・・」

「・・・そんな全力で嫌そうな顔しなくても！手伝ってくれたら御礼しますから！」

「これでも俺は生徒の上に立つものだ。モノにはつられん」

「カ・ラ・ダ」

ドガッ　ばぎっ

「いった―っ!マジいてぇ！女の子に対する接し方じゃない！！ぐーぱんちダメ！ノーぐーぱんちっ！」

「なんで野郎に手加減しなきゃいけないんだよ。イエスぐーぱんちだろう」

「ほんと泣きますよ！」

「かっこよく男泣きしてみろよ」

「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーん！！」

その超音波は時空を歪ませ二人は六芒世界のようなところに飛ばされた。


( <<  1 / 2  >> )