青いペペロンチーノ製造所

東に「風」、西に「水」、南に「火」、北に「土」、天に「聖」、奈落に「魔」。
最果ての地に六つのエレメントの「門」を持つ「六門世界」。六門世界は生物から無生物にいたるまで、森羅万象が六つのエレメントから構成されている。
六門世界の万物は「真の名」を持つ。「真の名」とは六つのエレメントの理を表すもので、この世のありとあらゆるものは「真の名」に支配されているのだ。
神話の時代の後、一握りの人間が、この「真の名」を操る術を発見した。それはやがて「魔法」となり、さらに後には特定の生物を使役せしめる「召喚術」として発展していく。

「モンスター・コレクションＴＣＧ」のプレイヤーは「召喚術師（サモナー）」と呼ばれる存在になって六門世界へ降り立つ。
強大な力を持つ召喚術師は、なにかしらのいざこざに巻き込まれることが多い。怒号の飛び交う戦場であったり、雇い主のために戦う代理決闘であったり、そして学生召喚術師の祭典「キング・オブ・サモナー」であったり。
その理由は様々だが、召喚術師はライバルたちとの戦いを繰り広げることになる。

◎とある召喚術師たち

カードにときおり書かれているフレーバーテキスト『とある召喚術師の回想』。
ここでは、その主な登場人物を紹介する。
■ブリオ
ブリオッシュ・ランパート。
南サザンのアカデミアに所属する少年召喚術師。
焦らず、何事も一歩後ろから考える性格。曾々おじいちゃんがモンブランと交わした約束を、
律儀に守ろうとする苦労人。
いろいろあって、現在では円卓魔導師（見習い）の一員であり、ドラゴン使いアーニャの弟子……ということなっている。

・趣味：ブリオのお悩み相談室
・特技：心のツッコミ
・行動指針：急がば回れ
・好きな色：あまり派手じゃない緑

「僕は世界の謎に興味がある。だから、僕も手伝うよ、モンブラン」
「アーニャが暴走したとき、僕の味方をしてくれる？」
「我は輝ける肉球の感触を楽しむ者なり。我が召喚に答えよ！」

■アーニャ
アーニャ・ライオット。別名「ドラゴン使い」のアーニャ。特にドラゴンの扱いに精通している。
北サザンのアカデミア出身の優等生でありながら、この若さで円卓魔導師の四つ葉資格を
持つ。召喚術だけでなく呪文魔法まで使いこなせるという、常識以外は天才少女。
その影響もあって、他のことに対しても勝ち気で自信過剰気味。

・趣味：かわいいもの集め
・特技：見切り発車
・行動指針：思い立ったが吉日
・好きな色：ルビーレッド、ロイヤルホワイト

「キミに言われたくないわ。なによ、十五歳のクセして」
「相手はびびっちゃってんのよ、このまま押し通す！」
「カモン！　ラスターシャ！　あいつらを感電させちゃってよね！」

■モンブラン
謎が謎を呼ぶ、黄金熊のぬいぐるみ。
レアな魔物から隣のおねえさんの下着の色まで、なんでも知っている青春の代弁者。
魔剣姫とともに悠久の時を過ごし、来るべき〈精霊たちの狂宴（エレメンタル・ストーム）〉に
対して行動している。ウワサによると、こことは別の世界からやってきたというが……

・趣味：紳士的人間観察
・特技：紳士的物体創造
・行動指針：変態紳士的行為
・好きな色：黒も捨てがたいですが、やはり純白、薄いピンク、もしくはストライプが（略）

「あなただけのマブ！　黄金熊のぬいぐるみ、モンブランさんですぞ！」
「ぐふふふふふ、なかなか良い感度をしておられますなあ」
「いけませんぞ！　一時の感情に支配され、この永きに渡る計画を捨てるおつもりですか！」

■ドラジェ
通称、魔剣姫。
黙示録の魔剣と一心同体。不死者の姫で、練度千年以上の剣の達人。
誇り高く、無駄な行動を嫌う。
ブリオをこの時代の「魔剣の主」として認め、モンブランとともに「世界の破滅」を
回避するために行動している。

・趣味：大昔は料理やブラックワークだった
・特技：完膚無きまでこき下ろす挑発
・行動指針：降りかかった火の粉は払う
・好きな色：白黒ハッキリした色

「私はあくまで世界の破滅に対して行動する者だ。力にはなるが、自分から干渉はしない」
「まったくオマエというやつは、毎度毎度……」
「弐ノ封印解除！　魔剣レーヴァテイン『真』！　出力全開！」

■ラインズベル
竜鳴の谷出身、竜騎士七本槍のひとり。
ぱっと見はチンピラ風だが、竜騎士七本槍の一本にも数えられるほどの竜騎士。
竜槍ブリューナクの所持者で、飛竜との連携は天下無双。
アーニャに惹かれつつも素直になれない一二五歳。

・趣味：酒、トレーニング
・特技：レディファースト（いろんな意味で）
・行動指針：売られたケンカは買う
・好きな色：コバルトブルー

「こいつか、ウチのアーニャに敵対してる、逃亡者ってのは」
「オメエよう、そんな本陣で大丈夫か？」
「竜騎士七本槍の一人、ラインズベル・ペンドラゴン！　参る！」