(1)
六門世界の長い歴史の中で、『世界を救った』とされている召喚術師は山のようにいる。その中でもとりわけ有名なのは、『裁く者』『黙示録』『黄金樹』などといった終末を告げる事態の数々を防ぎ、幾度も世界を終焉から救った、空中都市タージケントに住む召喚術師である。
自らも剣を手に取り戦い、召喚術師ギルドを追放された身でありながら聖エルド教の神官戦士と行動を共にしていた。
半顔に刺青を施されたその召喚術師は、こう呼ばれている―『平原の悪魔』と。
(2)
《キマイラ》は複数の魔物を合成して作られた禁忌の生物。ただし、後に人工生物としてより優れた『魔法生物』が産み出されたため、性能的にも倫理的にも劣る合成生物の研究・開発は中止された。
現存する《キマイラ》は、最初期に産み出された者の子孫たちである。
(3)
『平原の悪魔』と呼ばれた伝説の召喚術師。師に施された封印の刺青によりあらゆる召喚術を封じられたはずの彼の側には、常に黒い翼と炎を纏った堕天使がいた。
それは、彼の心の闇。
そして、彼の半身でもある。
彼の心を照らした聖女が堕天使に名前を与えたその時から、世界と、彼自身とを救済する物語が始まった―
(4)
《フェアリー》は蝶の羽を持った人型の小さな小さな妖精。人間の掌ほどの大きさしかないが、俊敏な動きと魔法で相手を翻弄する。
人懐こい種族でもあり、気難しい『平原の悪魔』の側にも常に一体の《フェアリー》が付きまとっていたという。
(5)
地獄よりの使者、悪魔。悪魔の階級付けは人間の爵位とは比較にならないほど上下が厳しいらしく、下位の悪魔は『レッサー』、上位の悪魔は『グレーター』の名を冠する。そしてそのさらに上位に位置するのが《アーク・デーモン》。
偉大なる悪魔の役割はただ一つ―人間を絶望のどん底に陥れることである。
(6)
すべてを喰らい、すべてを滅ぼす終末の牙。炎まとい天駆ける灼熱の魔狼。強大すぎる力を恐れた神々が、天の鎖で動きを封じたとされる獣。その戒めが解かれた時、世界はなすすべなく《フェンリル》に蹂躙されてしまうという。
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テーマ:バックボーンストーリー | 投稿日時:2014/06/20 15:51 | |
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