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風魔の隠れ里(エレメンタル)

(1)
「妖狐」と呼ばれる種族が在った。それは複数の尾と妖しい魔力を持つ、異様な化け狐である。とある事件の後、妖狐たちは「そのまま狐の姿で自然に生きる」者と、「人の姿で生きる」者と に分かれていった。
その後者こそが、現在で言う
「フォクシア」という種族である。
フォクシアは狐の耳と尾を持つ種族であるが、それらを変化の術で隠して人間になりすますことを得意としている。 現在、暗殺者の一族であるフォクシアの集団「風魔の隠れ里」は、とある依頼のもとに王国の国家転覆を画策している…
(2)
フォクシアは全員、シノビの技術を持つ暗殺の一族。その軍備は各特性ごとに「忍軍」と呼ばれ、他の追随を許さない突出したスキルを持つ。「風魔忍軍」は神速を誇る先鋒部隊。その名の通り風の如き速度で駆け、自身の死をすら相手に悟らせることなく敵を屠る術を持つ。
(3)
妖狐形態のときにしか発音できないと言われている秘伝の妖術。フォクシアの姿のままでは唱えることすらできない、古の業である。《シャラク》は無数の影分身を作り出し、敵を撹乱する幻惑の呪文。《ホクサイ》は妖魔の瞳で睨みつけることで相手を狂死させる悪魔の呪文。妖狐に伝わる秘の魔法はこの2種に終わることなく多数存在すると言われており、そのいずれもが通常の呪文魔法を枠にとらわれない効果を持つ。
(4)
蠱毒使いは煙玉の扱いを得意とするくノ一。彼女の煙玉から生み出される毒霧は妖狐の魔力によって増幅され、狙った獲物を死に至らしめる。煙玉一辺倒のみならず、魔法の扱いにも長けている。《マインド・デストラクション》は惑いの力で相手の頭をショートさせる精神呪文。これにより、毒を封じる術を持つ相手にも対応することが可能となる。
(5)
伝説の「九尾」の力を持つ、最強のフォクシア。 ヴィクセンはその姿を貴婦人に変え、王の寵愛を受け ることに成功した。 ―通称「妖貴妃」作戦。 風魔の隠れ里の一族全員が、この計画のためにシノビ 活動を行って、王国の転覆を目論んでいる。
風魔の隠れ里(6)
唇寄師は妖狐と共にあり。
手の甲に記された忍字により、大地に掌をつくことで、ツインテイルを召喚し、使役する。彼女の周りがツインテイルで埋め尽くされた時、唇寄の忍法は最大の効果を発揮する。
(7)
指で印を結ぶことで、妖狐に変化する能力を持つ。この妖狐に化ける能力は、男性のフォクシアは持ちえず、女性のフォクシアのみが有している。必然、フォクシア族はその能力で以って女性上位の社会を形成することとなった。
(8)
フォクシアと起源を同じくする、「妖狐」と呼ばれる化け狐。幼生の頃は体の大きさも通常の狐程度で、尾も一本である。歳を重ねるともに体はどんどん大きくなって尻尾の数が増え、力も増大してゆく。
(9)
《シックステイル》は六本の尾を持つ巨大な妖狐。その体躯と妖力は並みのドラゴンに匹敵し、秘伝魔法を始め 数多の呪文を操ることができる。
《ブラインドネス》は相手を盲目にする感覚遮断の魔法。黒い霧を生み出して相手を包み込み、攻撃の威力を減殺する。
(10)
「七尾」の力を持つ、異形のフォクシア。通常、万人から賞される女性フォクシアの特徴は、ぬばたまの美しい黒髪と雪のように白い肌。しかしイヅナは、異なる種族の血が入っているのか、白の髪と褐色の肌を持つ。その実力は折り紙付きで、侵入作戦を指揮するくノ一忍軍の頭領を任されている。
(11)
夜の町での諜報活動を得意とする、くノ一の女頭領。 金の飾りに彩られた髪と三本の尾は鮮やかな朱色であり、以って「朱狐」の異名を持つ。
燃えるような赤は彼女の自慢であり、隠密を主とするくノ一でありながら纏う装束は常に赤。自身のボディともども惜しげもなく衆目に晒している。
(12)
《フォクシアの飛影忍軍》は夜闇を駆ける、3人一組の隠密忍軍。
猛禽を象った額当てを部隊の証とし、敵に気配を悟られることなく後方から接近する術に長けている。
他のフォクシア忍軍と同様、諜報活動のみならず戦闘能力も一級品。
正面ばかりを警戒する敵の背中には、毒の塗られた無数の「くない」が雨あられと降り注ぐ。
(13)
人間が多数の王国に分かれているのと同じく、フォクシアの中にも様々な部族が存在する。
風を扱う忍の一族、そして火を扱う巫女の一族。巫女狐たちは隠れ里の奥深くにある社に居を構え、伝統ある祭事・神事を司っている。
《ヤマアラシ》は巫女狐の一族に伝わる秘伝魔法。炎の嵐を巻き起こしてあまねく敵を焼き焦がし、そして吹き飛ばす。
(14)
巫女の一族は金髪碧眼、金の毛皮が特徴であり、部族の長は複数の娘たちが共同で務めている。
《神舞狐チハヤ》はその長の一人。誰よりも美しく、清らかな神舞を嗜む彼女は、当代唯一「神降ろし」を行える特級の巫女。
なお、クールなしっかりものであるチハヤは、元気いっぱいで奔放な妹のチトセには手を焼いているようだ。
(15)
《フォクシアの神楽忍軍》は巫女の一族の守護部隊。 選ばれし巫女たちによる『神舞』は、風魔の隠れ里における行事には欠かせない。
麗しき巫女の舞う美しさは、彼女たちが非戦闘要員であるかのような錯覚を受けるが、忍の一族と同様、戦闘能力も兼ね備えた部隊である。

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テーマ:バックボーンストーリー投稿日時:2014/03/12 23:28
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