(1)
《珊瑚の女王アエリア》は桜色の鱗と尾ひれを持つ珊瑚族系人魚の長。アエリアは七つの海を統べる王子・トリトンと恋仲にあったが、その想いが結ばれることはなかった。
魔海神討伐の宿命を負ったトリトンは、自らの力を保つため、時を止める封印の眠りにつくことを選ぶ。
近い将来に必ず復活する、滅びの魔人。
魔海より現われて全てを暗き海に還す、破壊の使者。
そう伝説に謳われるほど強大なる力を持つ魔海神に対抗するためには、最盛期たる今の自身の力が必要となる―そう判断したのだ。
魔海神を倒せなければ、珊瑚の楽園は文字通り海の泡と帰す。愛する者を守るため。トリトンが選んだ、苦悩の末の決断だった。
(2)
《珊瑚の王女テティス》は《珊瑚の女王アエリア》の愛娘。
次代珊瑚族の女王をアエリアから継承すべく勉強中の日々を送っている。
数千年の歴史が指し示す通り、彼女の治世下において魔海神が復活することはほぼ間違いなく、トリトンと同様、産まれながらにして魔海神との対決を宿命として負っている。
とはいえ、それはまだ先の話。それまでは平和を謳歌すべし――人魚族の皆が、そう思っていた。
(3)
トリトンの封印から十数年。海に、異変が起きていた。『エレメンタル・ストーム』によって崩れた『水』のバランス。清らかなる珊瑚の海を侵食する、腐臭の魔海。そして深淵より現れたる『もの』ども。
想定よりもはるかに早い魔海の解放に、珊瑚の楽園は未曽有の大混乱に陥った。《珊瑚の女王アエリア》と、その娘である《珊瑚の王女テティス》は常に命を狙われるも、直属の護衛である親衛隊や三銃士、ロイヤルガードらの働きによって刺客を退ける。
魔海神の出現も時間の問題。アエリアとテティスは、トリトンの復活に向けて動き始める。
(4)
しかしアエリアは、トリトンの凍結を解除することはできなかった。魔海からの呪いがテティスに降りかかろうとした所をアエリアがかばい、別人格に乗っ取られてしまったのだ。
闇に囚われしアエリアは自らを《深海の巫女ハイドラ》と名乗り、姿を消した。魔海神の完全復活には、人魚族の巫女の魂が必要であることを知っているテティスは、急ぎ彼の元へ向かう。
あまねく絶望を打破する、“七つの海の王子”の元へと。
(5)
テティスの祈りにより封印の眠りから目覚めた《七つの海の王子トリトン》。自身の目覚めによって魔海神の復活を知った彼は、同時にアエリアが闇に飲まれ、姿を消したことを聞かされる。
在りし日の想いを胸に――自らの宿命を果たすために――彼は海に生けるすべての者たちの力を借りて、アエリアを助け出すことを心に固く誓う。
魔海神と対峙するため、魔海の暗黒海域へ赴いた。
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テーマ:バックボーンストーリー | 投稿日時:2014/03/12 21:20 | |
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