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[2010/04/04 00:00] |
「かもね」と「かける」と「よみな」のヴィクトリースパークスキット ( 2 / 5 )
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「・・・・・・・・・・・・」
「どうだろうか」
「暁さん。ちんぷんかんぷんです」
「なにっ!?川原さんともあろう才女がヴィクトリースパークのルールが分からないだと!」
「…私、阿呆なのでしょうか…」
「そ、そんなことはないっ!!」
「…可愛いイラストにしか目が行かないんだー。なんか読んでも、なんのこと言ってるのかよく分からないし…。参考書とかないのかな」
「参考書か。余計に難しくなる気がするな。仕方がない。私がレクチャーしよう」
「…最初からそれをお願いしたはずなんだけど」
「びょんびょーんっ…いたっ…かじられたかも」
「すまないが、そこの蟻の行列でも数えていてくれないか。緊急ミッションだ!」
「らじゃ!!」
「まずはカードの種類を説明しよう」
「カードの種類ね」
「このキャラクターのイラストが書いてあるカード」
「うん」
「この1種類だ」
「うん。…ってあれ?それだけ?」
「それだけだ。このゲームはカードの種類が1種類しかない」
「それじゃあ種類って説明いらないんじゃ…」
「油断しちゃダメだ。他のトレーディングカードゲームは、カードの種類が多いんだ。キャラカードだとか魔法カードだとか、もうそれはわけがわからないくらい種類があるぞ!」
「そんなことないかも。4~6種類くらいかも」
「それでも十分多い気がする」
「もう数え終わったのか」
「126匹かも」
「じゃあ…次は…」
「よみなちゃん!私も混ぜて!」
「君は対戦相手だろう。ライバルに手の内は見せたらまずいんじゃないのか?」
「デュエル委員はカードゲーム教えるのも仕事かも」
「かもちゃんには教わらないもん」
「ショックかも!」
「とりあえずヴィクトリースパークはこのキャラクターの描かれたカード1種類だけなんだね」
「そうなんだ。川原さんは他のカードゲームのことは知らないとは思うんだが、カードの種類が1種類というのはとても難易度の優しいゲームなんだ」
「他のよりは難しくないなら、それにこしたことはないね」
「この1種類だけのキャラクターのカードを駆使して相手のキャラクターを倒していくのがこのゲームの基本だ」
「キャラクター同士がバトルするんだね!あ、だからプレイシートにリングって書いてあるんだ!」
「そうだ。このリングでキャラクター同士が1対1のガチンコバトルをするのがヴィクトリースパークだ!」
「ちょっと燃えるね!」
「青春だからな!」
「ガチンコバトルをするにあたり、なにで勝敗が決まるか知らなければならないな」
「この上の数字かな」
「その通りだ。流石、川原さんだな。勘がいい。この上の数字の2つを使ってキャラクターはバトルをするんだ」
「(攻)は攻撃力、(防)は防御力だね」
「その通りだ。自分のキャラクターの攻撃力の数字をぶつけて、相手のキャラクターの防御力以上のダメージを与えればバトルに勝つことができる」
「ナルホド。防御力ってRPGのHPみたいなものなんだね」
「そう考えて問題はない。しかしロールプレイングゲームはやったことがあるんだな。意外だ」
「ちょっとだけね。装備の仕方とかわからなくて最初すぐ死んじゃってたよ」
「それは…ドラ…」
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