(1)
『鬼神衆』は変種の『鬼』となった新しいオーガの一族。一対の小さな角と、牙のような犬歯を持つ。
『鬼神衆』には雷神の名を冠した八体の鬼姫がおり、それぞれが直属の『八武衆』と呼ばれる部隊を率いてる。
雷神八武衆「伏雷」は《伏雷の鬼姫イコナ》直属の八武衆。大きな大きな巻物を展開することで防禦陣を作り出す。
(2)
《若雷の鬼姫ウズメ》は鬼姫の一人。元気な性格で天真爛漫、黒い角に銀の髪。オーガの中では比較的小柄であるため衣装がややぶかぶかであり、彼女が元気よく舞い踊るたびに靡く服が鮮やかに映える。
『鬼神衆』が嗜むは雷神の舞。喜び、怒り、悲しみ。あらゆる感情に呼応して、天より稲光を呼び寄せる。
(3)
《雷神八武衆「黒雷」》は《黒雷の鬼姫スセリ》直属の八武衆。その剛力から振るわれる禍々しい金砕棒はあらゆる守りを打ち砕く威力を持つ。『黒雷』の部隊は、自らの力を向かってくる相手に叩きつける『獄魔刃』を体得しており、まさに『攻撃こそ最大の防御』を体現する前のめりな部隊である。
(4)
『鬼神法』とは鬼神衆に伝わりし、鬼神を呼び出す独特の術式。術を発動させると鬼神の霊に加えて不可思議な文字が浮かび上がり、通常の呪文魔法とは一線を画す奇妙な現象が引き起こされる。
《鬼神法「撃」》が呼び出すは極めて攻撃的な鬼神の霊。無数の拳から繰り出される連撃が雨あられと降り注ぐ。
(5)
《鬼神法「焔」》が呼び出すはすべてを燃やし尽くす焔の鬼神。現世に呼び出された瞬間から、その鬼神は自身の力を焔に変えて放出する。
それは天の聖火か地獄の業火か。いずれにせよ、渦巻く猛火が一面を包み、その炎熱で誰一人として術者には近付けない。
(6)
『鬼神法』により呼び出した鬼神の霊は、そのまま力を解放することがほとんどであるが、呼び出した術者に宿らせる技術も存在する。
《鬼神法「覇」》は呼び出した鬼神の力を纏って生物の限界を超えた異常な強化を施す術式。術者の体の大きさ自体は変わらないが、そこに内包された鬼神の力は一時的に精霊王や六大竜王をも凌駕するほどである。
(7)
《鳴雷の鬼姫クシナダ》はちょっと恥ずかしがり屋でおしとやかな鬼姫。手には鈴付きの華美な錫杖、背には雷神祈祷の大太鼓。『練気法』と呼ばれる術式でその身に宿る雷気を増幅させ、味方に分け与えることで治癒・強化を施すことができる。
いつも仲間のことを想って微笑んでいる、心優しい鬼姫である。
(8)
《雷神八武衆「火雷」》は《火雷の鬼姫ククリ》直属の八武衆。両手に持った金色の大鎚を打ち合わせて、焔を巻き起こす。
飛沫の如く飛び散る火花が局地的に降り注ぎ、あたかも光のシャワーが打ちつけられているかのよう。部隊には気性の荒い者たちが集まっており、ちょっとしたことで文字通り諍いの火種となることが多い。
(9)
《鬼神法「塵」》が呼び出すは憤怒の化身、激昂する鬼神。滾る嚇怒が大地を揺るがし、溢れる怒気が大気を灼き焦がす。術者から膨大な魔力を吸い上げる術式であり、屈強な鬼神衆も『「塵」は一人では使うな』と教え込まれるほどの危険な技。
(10)
曇天より逼り来る巨大な掌―それは鬼神がもたらす大いなる鉄槌。鬼神を呼び出して力を奮う術式『鬼神法』とは異なり、《雷神掌》は天災にも近い『現象』である。
輝き迫る落雷のように、あるいは押し寄せる津波のように。ただ理不尽な天を仰ぎ見ながら、それに見舞われた者はなすすべもない。
(11)
《黒雷の鬼姫スセリ》は豪放磊落を体現したかのような鬼姫。爛々と輝く、生気に満ちた燃えるような瞳に、躍動感あふれる肉体。その身が翻る度に、火の粉が舞い散っているかのような錯覚に陥る。雅な柄の巨大な金砕棒を片手で軽々と振り回し、細かなことは気にせずに、ただただ前へと突き進む。
(12)
《雷神八武衆「鳴雷」》は《鳴雷の鬼姫クシナダ》直属の八武衆。クシナダの人柄に惹かれて集まってきた者で構成された部隊である。優しさ故に周囲に流されがちなクシナダをフォローしているため気が強く厳しい性格をしている者が多いが、味方を想う気持ちは皆同じ。『鳴雷』の業『練気法』で陰に日向に味方をサポートしている。
(13)
己が強靭な肉体を以って行使する『鬼神法』からも見て取れるように、鬼神衆は武術と魔術を明確に区切ったりはせず、それらの間に強い相関があると考えている。
《スタン・ナックル》は拳に高圧電流を纏って敵をぶんなぐるという、結果だけを聞くと単純な技であるが、武術と魔術の融合技という発想は通常の魔術師からはなかなか産まれづらいものである。
(14)
《大雷の鬼姫ミヒカリ》は引っ込み思案でおとなしげな鬼姫。目立つことを嫌うため、鬼姫の証たる大太鼓も他の鬼姫に比べて控えめなサイズのものを背負っている。
そんな『大雷』が嗜むは、鬼神の憑依術。味方に特定の鬼神を降ろすことで、あらゆる物理的・魔術的な干渉を寄せ付けない強靭な肉体へと変化させる。類似の術式である《鬼神法「覇」》に比べると対象の肉体的負担ははるかに軽いが、ミヒカリ自身に憑依させることは出来ない等の違いもある。
(15)
咲雷の部隊は、例外的に二人の『鬼姫』を擁する。それが双子の鬼姫サクヤとコノハナである。無表情でクールな性格の二人は、的確で無駄のない言葉を相手に浴びせかけることで有名。
そんな《咲雷の鬼姫サクヤ&コノハナ》直属の八武衆が《雷神八武衆「咲雷」》である。彼女たちの武器である巨大な扇を振るう姿は、乱れ咲き舞い散る花のごとく、美しく戦場に舞ってゆく。
(16)
《火雷の鬼姫ククリ》は豪快にして爽快な鬼姫。無駄を嫌い、何事にも直線的な解決を望む直情径行な性格をしている。
戦場では文字通り一直線に駆け抜けていき、ふた振りの巨大な金砕棒であらゆる邪魔者を叩き潰す。
意外に照れ屋な一面もあり、感情的なことを口走った後は一人で赤面して悶絶することも多い。
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テーマ:バックボーンストーリー | 投稿日時:2014/09/16 13:08 | |
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