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鷹眼の行進歌(タイクーン)

(1)
バードマンの正規本隊である『ブラックホーク隊』。 紅い髪に黒い翼、涼しげな風貌の優男《攻撃隊長ブラックホーク》率いるこの部隊は『神速の機動部隊』と名高く、高速突撃戦術を旨とするバードマンの主力部隊で ある。個々人の力量よりも部隊全体の集団戦法を得意と しており、それはすなわち指揮官たる隊長の質の高さを証明している。
また、種族全体に言えることだが、バードマンとハーピィの仲は極めて悪い。長い歴史と世界に果たす役割が生んだ結果とはいえ、同じ空に生きる者同士がいがみあう様は皮肉と言える。
(2)
百年戦争期、多くの飛行船が実戦投入され、空は翼を持つ生物だけのものではなくなる。これに焦りを感じたバードマンたちは、今まで傭兵として稼いできた貯蓄を吐き出し、自分たちの飛行船を開発してもらった。それらをバードマンたちの戦いに連動できるように改良したのが、現代も伝わる数多くの飛行船である。
飛行船はまだまだ小型なものであり、乗組員は2 ~4名程度であるが、その機動力・破壊力は折り紙付き。 飛行船は時として、戦闘用のみならず橋頭堡としての役割も担うため、遠征における重要度は日々いや増してゆく。
(3)
バードマンやハーピィは、その風貌から『鳥人』とも呼ばれている。そして六門世界の北東部には、鳥人でなければ越えられないような高山地帯が広がっている。 数々の飛空艇を実用化したバードマンたちは、世界の高空には、東から西に向けて、より強い風が吹いていることを発見した。
鳥人たちは風に乗る。高く、疾く、軽やかに。
(4)
《鷹眼のハリケーンシップ》は船体の左右に一門ずつの砲門を搭載した飛行船。この艦は兵の輸送用ではなく、完全に敵軍の殲滅を目的とした「兵器」に分類される。艦名の由来は暴風の中を往くことではなく、暴風 を起こすことから。速度が増すほど破壊力も上がってゆく、バードマ ンの必殺兵器である。
(5)
空を翔け、速さを信条とするバードマンは、ドワーフを『のろま』とバカにする傾向にある。しかし、ドワーフの持つ極めて高い技術に対して敬意を払う者たちもいる。それがホワイトホーク率いる、龍銃の狙撃部隊で ある。
《ホワイトホークの龍銃兵》は龍銃隊の見習い兵士。隊員はみな隊長のホワイトホークに心酔しているが、それを言うとホワイトホークが嫌がるため、表立っては口にはしないで黙してホワイトホークに従っている。
(6)
《鷹眼のスタングレネード》は閃光と轟音により敵を行動不能にさせるための爆弾。バードマンがその速度を以って、空から投げつけるのが主な使用方法である。 爆弾とはいえ殺傷力は一切ない。代わりに直撃せずとも広範囲に効果を及ぼすことができるため、作戦実行前に敵の動きを牽制することができる。
(7)
鋭い眼光、黒い髪。眼帯がトレードマークのナイスミドル。《狙撃隊長ホワイトホーク》はバードマン龍銃部隊の長。ドワーフ随一龍銃の技術を持つ《龍銃の傭兵王ブ ルムベア》とは親交は深く、彼が自己流に特化させた錬金術をさらに自分用にカスタマイズした『高速装填』により敵を撃つ。ブラックホークやレッドホークが次の世代に交代する中、まだ少壮と呼ばれる年代であるはずのホワイトホークは、若い奴らには負けんと言わんばかりに前線で指揮を執り続けている。

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テーマ:バックボーンストーリー投稿日時:2014/05/04 09:44
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