DuelPortal トレーディングカードゲームコミュニケーションツール

「かっけこーっ！！」

「かもちゃん。またみんな帰っちゃったの？」

「今日は補習じゃないよ！かけこを待ってたかも！」

「そうなんだ。ありがとう。」

「今日はかっけこと帰るんだー♪」

がしっ

「かもねさん・・・今日は何を企んでいるのかしら」

「ぐ・・・鋭いかも」

「もうっ」

「今日はかけことデートするんだぜ☆」

「えー私、汗かいたから早く帰りたいよ」

「いきなりフラれたかも！」

「今日なにかあるの？」

「あと30分くらいで ヴィクトリースパークの公認大会があるの」

「こうにんたいかい？」

「うん。かけこがこの間、帰りに買ったヴィクトリースパークのトライアルデッキ買ったお店で今日、公認大会あるんだ」

「公認大会ってなぁに？」

「 大会だよ！」

「かもちゃん、前から言おうと思ってたんだけど」

「なに？」

「かもちゃんになに聞いてもいつも説明になってないよ・・・」

「ショックかも！！」

「公認大会が大会ってついてるから大会っていうのはわかるの」

「かけこ・・・頭イイ！」

「・・・馬鹿にしてるよね。絶対、私のこと馬鹿にしてるよね」

「そうかも」

――お見苦しいやり取りが展開しているため、割愛させて頂きます。――

「公認大会っていうのは、カードゲームを作ってるところ『公認』の大会っていう意味で、作ってるところから参加賞とか、上位賞とか、お楽しみ賞とか、ゲームごとに色んなものがもらえたりするんだよ。

「普通のお店でやるのに？」

「お店は主催者っていう形で遊ぶ場所を貸してくれているかも」

「そうなんだ」

「お店の人とか私たちが勝手に大会やるときは非公認大会っていうかも」

「メーカー公認のカードゲーム大会だから公認大会ってことなんだね」

「そうかも！」

「でもカードゲームって大会あるんだね」

「 あるよ！公認大会以外にもいろいろあるよ！」

「イベントって面白いよねー」

「あ、そうか。かけこ色んなスポーツのイベント企画してたかも」

「そうだよ。私、イベント作るの好きだもん」

「じゃあカードゲームのイベントも作ってよ！」

「・・・一応スポーツイベントは体育委員会の仕事なんだけど」

「そういえばそうかも」

「それにカードゲームのイベントはかもちゃんの委員会の仕事でしょ」

「そうかも！」

「・・・普段なにやってるのかもちゃん」

「 ・・・カードゲームとか ・・・カードゲームとか。・・・カードゲームとか」

「前から思ってたんだけど、 デュエル委員会て委員会の名前の入ったカードゲーム同好会だよね？」

「かけこ・・・死亡フラグ立ったかも！」

「・・・死亡フラグ？・・・なにそれ」

「真実を知った者は何者かによって消されてしまうかも」

「 ・・・やっぱり同好会だったんだ！」

「あ！もうじき時間になっちゃうかも！かけこ！急ごう！」

「え、どこ行くの！」

「 公認大会！！」

「大会ってそんなに簡単に出られるの！？」

「自分のデッキと、相手を思いやる心さえあれば誰でも出られるかも！」

「かもちゃん、今良いこと言ったとかいう気になってないですか？」

「てへっ」

「かもちゃん、自分が圧倒的に後者を持ってません！」

「かけこぉ！かけこが私の何を知っているんだー！！」

「痛い痛い！ほら、かもちゃん！時間ないんでしょ！」

「そうだったかも！かけこ！デッキ持ってる！？」

「この間買ったトライアルデッキなら持ってますよ？」

「いっしょに出ようよ！」

「でも、私ルール覚えたばっかだし、大会って知らない人とやるんでしょ？無理だよー」

「自分のデッキと色んな人と楽しもうという心さえあれば無問題かも！」

「大会って真剣勝負じゃないの？」

「そんな気負わなくてもいいの！出よう！」

「・・・大丈夫なのかな・・・」

「すいませーん！ヴィクトリースパークの公認大会に参加したいかも！」

「はい、この参加者名簿に名前書いて下さい」

「あ、あの私も・・・その・・・デッキはちゃんと持ってます！と、トライアルデッキなんですけど大丈夫でしょうか？」

「はい、大丈夫ですよ」

「あの、ちゃんと相手を思いやる心は、も、持ってるとは思いますっ！！」

「・・・あ、はい。そうですか」

「かけこ、そんなの受付で確認なんてしないかも」

「えぇ！！」

「デッキだけ持ってれば大丈夫かも」

「え！それ先に言ってよ！！」

「参加費300円になります」

「・・・・・・」

「参加費、はい300円」

「ありがとうございます」

「・・・・・・」

「お客様、参加費300円になります」

「かもちゃん、参加費300円だよ」

「なんでかけこなんの疑問も持たずに参加費払った？」

「え、陸上の月例大会いっつも参加費払ってるもん。大会ってそういうものでしょ？」

「あの、相手を思いやる気持ちは持ってるかも！」

「参加費300円お願いします」

「かもちゃん、自分でさっきそんなの確認しないって言ったのに（笑）」

「い、色んな人と楽しみたいって気持ちも、持ってるかも！」

「あの、参加費300円お願いします」

「かけこーーーーーーーーーー！！（涙）」

「え、嘘、まさかお金持ってないのかもちゃん？」

「かける様！！」

「・・・・・・」

―2時間後

「ふふーん♪」

「かもちゃん・・・優勝ってすごいね！」

「当然かも！」

「私、緊張して頭真っ白だったよ・・・。全敗だったし」

「かけこトライアルデッキのままだし、しょうがないよ。でも惜しかった試合もあったかも」

「うん。もうちょっとだった試合もあった。…これって改造したら強くなるかな」

「もっちろん！改造すればどんどん強くなるかも！」

「パック買ってみようかなぁ」

「かけこはセガのトライアルデッキ買ったからセガのブースターパック買うのがいいかも」

「そうだね」

「公認大会が楽しかったら、そのお店でパックを買うのはマナーかも！」

「そうなの？」

「楽しかったよ！ってお店に伝えると大会続けてもらえるし、そういう声がいっぱいになると非公認の
大会やってくれるところもあるんだよ！カードゲームはみんなで輪を広げていくとどんどん楽しくなっていくゲームかも！それには遊ぶためにみんなが集まるきっかけが重要かも！」

「カードゲームの大会ってみんなで作ってるんだね」

「そうかも。笑顔で買い物するってのは暗黙の御礼みたいなものかも」

「なんかかもちゃんかっこいいね！」

「カードゲーム大好きだもん！」

「じゃあ私パック買ってくる。デッキも改造したいし、負けちゃってくやしいし、すっごい緊張したけど楽しかったから」

「それがいいかも！」

「かもちゃんも買うんだよね？」

「え・・・」

「優勝までして楽しくなかったなんて言わせません」

「あ、いや、その・・・私は満面の笑顔だけで気持ちは伝えようかと・・・」

「お店でちゃんと買おうね！」

「あの・・・かけるさん・・・。ほんと今日お財布忘れたので・・・お金貸して下さい」

「すいませーん。ヴィクトリースパークのセガのブースターパックを１つ下さいっ」

「コミックブレイド１パック！」

おしまいかもっ。

「ふふ」

「さっきから参加賞のPRカード見て顔がにやけてるかも」

「だってこれ大会出ないともらえないんでしょ？」

「そうかも」

「大事にしよーっと」

「公認大会に出ればまたもらえるかも」

「出るだけでカードもらえるっていいね」

「そうかも」

「部活が早く終わったらまたいっしょに参加しますか？」

「かけこ！出る！出よう！」

「とりあえずかもちゃんに勝てれば優勝も見えてるわけだねっ」

「そんな簡単にはいかないかも」

「私、かもちゃんに勝ったことあるもん！」

「あ、あれはっ！」

「かもちゃん隙ありっ！かもちゃんのPRカードは私がもらった！」

「かけこーーーー！！」

「かもねさん。走りで私についてこられるかしら」

「かえしてぇー！！」